横浜NDのMV−22、米軍は説明拒否、防衛省は「事前に連絡を受けていない」


1月26日も横浜NDに居座るオスプレイ(2020.1.26星野撮影)

 横浜ノースドックにオスプレイが駐機していることが確認された直後に、このオスプレイの正体や故障の有無などについて、福島みずほ参議院議員事務所を通じて防衛省に資料請求の形で質問を行った。

1月24日に防衛省から回答が返ってきたが、質問と回答は下記の通りだ。


防衛省の質問と回答の一覧(2020.1.24防衛省が福島みずほ参議院議員に提出)

 オスプレイの今回の横浜NDへの駐機については、「防衛省としても米側から事前に連絡を受けておりません」という。もしもそれが事実であるのならば、米軍はオスプレイの運用について、日本社会に、情報提供や説明はしない態度を明示したということだ。防衛省はそれで良いと考えているのか?

 また、防衛省は機体が米軍所属のオスプレイであることは認めたが、「通常の運用の一環として(中略)駐機しているものであるが、その詳細については米側の運用につき、回答できない」と述べている。しかし、横浜NDは港湾施設であり、飛行場やヘリポートではない。横浜NDにオスプレイを駐機させる「通常の運用」など無いはずだ。

 NDに駐機している機体が故障しているのかどうか、もしかしたら、故障が分かっている状態で横浜まで飛行したのかどうかなどは、市民の安全に関わる重大な問題だ。

 「子どものお使い」ではないのだから、米軍の「回答」(というよりも回答拒否)をそのままオウム返しに伝えるだけではなく、防衛相自身が米軍を厳しく追及して答えさせるべきではないのか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2020-1-28|HOME|