米空軍ヘリ、横浜ノースドックで飛行訓練


横浜ND上空を飛行する米空軍UH−1ヘリ。キャビン横のドアが開き、兵士が外に足を投げ出して腰掛けているのが見える。


ND内のグラウンドに着陸した後、再び浮上してきたUH−1

 4月7日午後、横田基地所属の米空軍UH−1ヘリコプター1機が横浜ノースドックで長時間にわたり飛行訓練を行った。96614の番号が垂直尾翼に書かれた機体のようだ。

 米空軍UH−1ヘリが横浜ND及びその周辺の上空を周回飛行して飛行訓練をしていることに筆者が気づいたのは、4月7日の15時50分少し過ぎのことだ。その前から訓練は行われていた 可能性もある。そして、16時27分から28分頃に相模原や横田基地の方角に飛び去るまで、UH−1は横浜ND周辺を周回飛行したり、低空をホバリングしたり、ND内のグラウンドに着陸し 再浮上してまた周回飛行をしたり、という訓練を執拗に繰り返した。

 離着陸やその前後のホバリングの際には、キャビン側面のドアを開け、兵士が足を外に投げ出してキャビンの縁に座り込んでいる姿も見られた。これも訓練の一環なのだろうか。

 以前も書いたことを繰り返すが、横浜ノースドックは確かに日米地位協定にもとづいて米軍に「提供」されている基地だが、港湾施設であって飛行場やヘリポートではない。航空機の安全を担保 する施設は存在しない。ヘリ訓練施設としての使用を認めるという協定が、地位協定第2条にもとづいて結ばれているという話も聞いたことはない。米軍基地とは言え、その周辺は港湾施設や、 工場、オフィスビル、横浜市の施設、マンションなどが建ち並ぶ市民の仕事と生活の場だ。このような危険な訓練で、市民を危険に曝すことは許されない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2020.4.7星野撮影)


ND周辺を周回飛行する米空軍UH−1ヘリ


2020-4-9|HOME|