高速輸送艦フォール・リバーが横浜ND初入港


ノースドックに向けて横浜港内を進む高速輸送艦フォール・リバー


タグボートの手を借りて、高速輸送艦の「指定席」となっているバースに接岸するフォール・リバー(2020.4.15星野撮影)

4月15日の午後、高速輸送艦フォール・リバー(T-EPF 4)が横浜ノースドックに入港した。 この、米海軍スピアヘッド級高速輸送艦4番艦のフォール・リバーの横浜寄港は、今回が初めてと見られる。

普段は沖縄よりも南の海域で活動している高速輸送艦だ。最近では昨年6月に沖縄のホワイトビーチに寄港している。その前には、2017年に2回、2016年にも2回、那覇軍港への寄港が確認されている。2016年6月の那覇軍港入港が、おそらく日本の港への初めての寄港だ。

今回、フォール・リバーは、4月7日にフィリピンのスービックを出港し、約8日間で横浜にやって来た。

新型コロナウィルスへの感染が世界的に拡大しているなかでの移動と横浜入港だ。
米国防総省は3月25日、米国から海外への派兵だけでなく、米国以外の国から別の国への配置転換も含めた、米軍人の移動を60日間禁止する声明を出している。フォール・リバーのスービックから横浜への移動は、その例外に当たるのだろうか。それほどまでの緊急性のある寄港なのだろうか。

一体誰を、あるいは何を運んできたのだろうか。また、誰を、あるいは何を運びだそうとしているのだろうか。検疫はどのように行われるのだろうか。乗員たちは寄港中、どのように過ごすのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


入港直後のフォール・リバーの近くには、何らかの作業のために集まった人びとや車両の姿が見えた(4.15星野撮影)


横須賀沖を横浜に向かって進むフォール・リバー。手前は横須賀基地(4.15 頼 撮影)


2020-4-16|HOME|