自動車運搬船グリーン・リッジ、米国から日本に出発


4月14日、岩国市発表の報道資料


今年3月、横浜NDに入港したグリーン・リッジ(2020.3.13星野撮影)

4月15日以降、木更津基地に「暫定配備」する陸自オスプレイを載せた船舶が米国から出発し、5月上旬頃に岩国基地に到着して陸揚げされるという記者発表を岩国市が4月14日に行った。

これに該当する船舶かどうかはまだ不明だが、自動車運搬船グリーン・リッジが、米西海岸サンディエゴを現地時間4月18日に出港し、次いでパールハーバーに現地時間4月24日に数時間寄港し、同日、日本に向けて出港した。

このグリーン・リッジは、2012年と13年に普天間基地に配備する海兵隊オスプレイを岩国基地に米国から運んで陸揚げした貨物船だ。

米国船籍の民間自動車運搬船だが、普段から米軍の車両や物資の輸送にも使われている。 同型の自動車運搬船グリーン・レイクも2018年、横浜NDに米空軍オスプレイを陸揚げしている。

AIS(船舶識別装置)の情報によれば、今のところグリーン・リッジの次の寄港予定地は、那覇(おそらく那覇軍港)で、到着予定日は5月4日午前となっている。ただし、AISの到着予定日、予定時間は、必ずしも確実なものではない。変更されることも頻繁にあるし、寄港予定地も変更されることがある。だから一応の目安に過ぎない。

那覇軍港から岩国基地に行くのか、あるいはパールハーバーから直接岩国に行くのか、さらに、那覇軍港から韓国の港を経て岩国に行くのかはまだ不明だが、このグリーン・リッジが5月上旬頃、岩国基地に陸自オスプレイを陸揚げする可能性があるということだ。
もちろん、別の船が密かに岩国に向かっている可能性も否定はできないが。

非常に高額であるにもかかわず、多くの欠陥がある輸送機オスプレイを、日本政府は17機も米国から購入してしまった。この機体を本気で木更津に「暫定配備」して、自衛隊員の手で日本の空を飛ばそうというのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今年4月に防衛省が発表した資料


2020-4-25|HOME|