高速輸送艦ミリノケット、横浜ND寄港


5月23日、横浜NDに入港直後の高速輸送艦ミリノケット


入港直後のミリノケットの近くには大量の段ボール梱包物などがならべられていた。(2020.5.23読者撮影)

 5月23日、横浜ノースドックに高速輸送艦ミリノケットが入港した。

 今回、ミリノケットは5月19日にグアムを出港して横浜にやってきたのだが、通常は沖縄以南での米海兵隊などの日常的な輸送業務を担っている高速輸送艦だ。ミリノケットが前回横浜NDに入港したのは、記録を見る限りでは2018年11月のことだ。約1年半ぶりの寄港だが、前回の寄港は沖縄以北の輸送業務を担当する高速輸送艦グアムがシンガポールでドック入りしたと見られる時のことだった。しかし、今回は、高速輸送艦グアムは那覇軍港におそらく少なくとも船体は稼働可能な状態で停泊しているにもかかわらずの、ミリノケットの寄港だ。

 グアム島から横浜に運ばなければならないモノがあったのだろうか。あるいは、横浜からどこかへ運ばなければならないモノがあったのだろうか。

ミリノケットの入港当日には、近くに大量の段ボール梱包物などが並べられているのが目撃されている。ミリノケットから降ろされたモノだったのか、それとも積み込むモノだったのか、あるいはミリノケットとは無関係のモノだったのかについては、不明だ。

 横浜NDには、すでに4月15日に高速輸送艦フォール・リバーが入港していて、5月末現在でもまだ居座っている。沖縄以北の輸送業務担当だった高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスや高速輸送艦グアムが横浜に来ていないにもかかわらず、2隻の高速輸送艦が横浜NDに同時に接岸するのは、おそらく初めてのことではないか。

米軍は、高速輸送艦を複数同時に横浜NDに接岸させるような運用を、今後も行うつもりなのだろうか。

 なお、ミリノケットは5月28日の朝、横浜NDを出港した。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


右端の船がミリノケット、左端の船が高速輸送艦フォール・リバー。(5.23 星野 撮影)


手前にミリノケット、奥にフォール・リバーが見える。間に泊まっている音響測定艦はビクトリアス(5.27 頼 撮影)


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