横浜ノースドック・年間まとめ−4

米海上輸送軍(MSC)の中継拠点

ミサイル実験監視艦の立ち寄り

ミサイル実験監視艦オブザベーション・アイランドは、アメリカ以外の国の弾道ミサイル実験を監視したり、自国のミサイル防衛の実験をサポートしている船だ。
横浜ノースドックが実質的な母港というわけでもないが、やはりMSCの極東司令部があるので、年数回やってくる。任務が任務なだけに、なかなか定期的に入港するわけにもいかないようだが、ノースドックには比較的長く停泊している。
佐世保、横須賀、ホワイトビーチ、那覇軍港と、米軍基地の港に満遍なく寄港する船でもある。


横浜港に入ってきたオブザベーション・アイランド(05.1.4 撮影)


待機場所としてのノースドック

横浜ノースドックの入港−出港日

MSCの補給艦が、横須賀ではなくノースドックに来ることがある。長期に停泊することが多い。次の支援任務につくまでの間、MSCの極東司令部のもとで過ごす。
モンタウクは在日米軍基地間のオイルの輸送を担当しているタンカーだ。横須賀から八戸に三沢基地で使う燃料をを運んだりしている。
スケジュールにスキが出来て、横須賀の燃料積みこみバースには空きがない場合に、ノースドックで短期間待機することがある。


ノースドックで待機中の戦闘補給艦サンノゼ(05.11.21 撮影)


ノースドックへの台風避難

横浜ノースドックの入港−出港日

台風が来ると、普段なら佐世保基地に逃げこむ海域にいる船が、佐世保直撃コースの台風を避けて、大挙してノースドックに寄港した。
米軍基地が密に分布しているために、お互いにカバーしあって、米軍の機能が邪魔されないようにしている。
台風避難の「置き土産」が残った。大型のバージYR−95を曳いてきた航洋タグのアイランド・スカウトが、バージを置きっぱなしにして米西海岸に帰ってしまった。5ヶ月が経過した現在も、この大型バージはノースドックのCバースに係留されたままだ。これも備蓄と言っていいだろう。


台風避難の船がやってきて、全てのバースが埋まったノースドック(05.9.7 撮影)


残された大型バージ(06.2.8 撮影)

(RIMPEACE編集部)


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