横浜ノースドック・2006年まとめ−4

米海上輸送軍(MSC)の中継拠点

ミサイル実験監視艦の立ち寄り

ミサイル実験監視艦オブザベーション・アイランドは、アメリカ以外の国の弾道ミサイル実験を監視したり、自国のミサイル防衛の実験をサポートしている。
横浜ノースドックには年数回やってくる。05年はノースドックに来れば1週間ないし3週間滞在していた。
2006年はノースドックへの在港期間が一回につき1週間未満となった。北朝鮮のミサイル発射前後に、おそらく日本海に詰めていたのだろう。佐世保に寄港する回数が増え、在港期間も長くなった。ノースドックと佐世保以外では那覇軍港に一度入港しただけだ。
MSC極東司令部がシンガポールに移り再編統合されたことと関係するのか、単にパトロール海域が佐世保に最も近かったためかは、未だはっきりしない。

06年10月28日に佐世保に寄港したときには、アンテナが2基増設されていた。7月20日に那覇軍港を出港したあと三ヵ月のうちに、通信用と見られるアンテナを艦橋に増設した、と見られる。


06年末に2日間だけノースドックに寄港したオブザベーション・アイランド(06.12.29 撮影)


待機場所としてのノースドック

横浜ノースドックの入港−出港日

MSCの補給艦が、横須賀ではなくノースドックに来ることがある。長期に停泊することが多い。次の支援任務につくまでの間、ノースドックでただ係留されてで過ごす。
モンタウクは在日米軍基地間のオイルの輸送を担当しているタンカーだった。MSCとの契約切れを前に、11月以降長期に滞在して、千葉港に向かった。ドック入りと推定される。
このモンタウクの代わりに同じ仕事をしているのが、トランス・パシフィックだ。07年のはじめに、両艦が瞬間的にノースドックに同時に滞在している。

大型の戦闘補給艦が2隻、06年前半と後半に分かれて寄港している。次の任務航海の前の休養だろう。


ノースドックで待機中の戦闘補給艦サンノゼ(06.12.29 撮影)

(RIMPEACE編集部)


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