海洋調査船オーシャン・インターベンション、グアム島から横浜に


7月24日、横浜NDに入港した海洋調査船オーシャン・インターベンション

7月24日の昼、海洋調査船オーシャン・インターベンションが横浜ノースドックに入港した。船舶自動識別装置AISの情報によれば、7月10日にグアムを出港して約2週間かけて横浜にやってきた。

 このオーシャン・インターベンションは米国船籍の民間船だが、米軍がチャーターして使用しているものと思われる。一昨年の7月におそらく初めて横浜NDにやってきて以来、昨年前半まで頻繁に横浜への入港を繰り返した。昨年1月から3月にかけては、1ヶ月以上に渡って横浜に長期滞在した。その間、昨年10月頃までは、函館港や小樽港などを拠点として北海道周辺海域の調査活動を行っていた模様だ。

 とは言え、横浜には、昨年6月前半に出港して以来1年以上姿を見せていなかった。その後昨年10月頃までは北海道周辺で活動していたが、最近はもっぱらグアム方面にいたようだ。

 久しぶりの横浜入港は、日本周辺での軍事目的の海洋調査活動の再開を意味しているのだろうか。

 ところで、OCEANEERING社のカタログによると、オーシャン・インターベンションは乗員50名だ。定員通りに乗員を乗せていたとすると、50人がグアムから横浜にやってきたということだ。

 新型コロナウィルス感染拡大問題が深刻化するなか、オーシャン・インターベンションの横浜入港にあたって米軍はどのような感染予防措置をとったのだろうか。検疫はどのように行ったのかだろうか。横浜滞在中は、乗員はどのように過ごすのだろうか。こうしたことを日本政府は、そして横浜市や神奈川県は、米軍にしっかりと質問し確認しているのだろうか。質問していたとして、具体的な回答を得ているのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2020.7.24星野撮影)


横浜NDに並んで停泊する、右から音響測定艦インペッカブル、音響測定艦ビクトリアス、
海洋調査船オーシャン・インターベンション、米陸軍大型揚陸艇(LCU)ハーパース・フェリー


2020-7-25|HOME|