横浜ノースドック・2007年まとめ−4

米海上輸送軍(MSC)の中継拠点

ミサイル実験監視艦の立ち寄り

ミサイル実験監視艦オブザベーション・アイランドは、アメリカ以外の国の弾道ミサイル実験を監視したり、自国のミサイル 防衛の実験をサポートしている。
横浜ノースドックには年数回やってくるが、2006年以降はノースドックへの在港期間が短くなった。 2007年は長くても5日間、あとは入港の翌日に出港している。
1週間以上の長期停泊は、横須賀をのぞけば佐世保だけだ。MSC極東司令部がノースドックからシンガポールに移り再編統合されてから、この傾向が 続いている。


室蘭寄港のあとノースドックに入港したオブザベーション・アイランド(07.4.4 撮影)


待機場所としてのノースドック

横浜ノースドックの入港−出港日

MSCの大型補給艦のノースドック寄港が激減した。年初にいたサンノゼ以外は入港しなかった。佐世保や沖縄には 多数の補給艦が出入りしているが、横須賀、横浜には少なかった。補給艦の行動は西に重心がある。
モンタウクに替わってトランス・パシフィックが中小規模港への石油の輸送を担当している。


ノースドックに寄港したトランス・パシフィック(07.1.5 撮影)


シーベンチャーの反復寄港

横浜ノースドックの入港−出港日

MSC所属ではないが、ノースロップ・グラマン 大洋・海軍システム部門にチャーターされている新鋭海洋調査船シーベンチャーが 3回寄港した。
米西海岸の海軍の拠点港ポート・ヒューニーメからやってきて、3ヵ月後には同港に向けて出て行った。3ヶ月の間に、日本近海で 「新しい、もしくは改良された材料、装備、システム、技術を海軍などに適用するための開発・試験」を行っていた。
ちなみに、ノースロップ・グラマンは原子力空母ジョージ・ワシントンのメンテナンスを受注しているが、この船の動向との関係は不明だ。


ノースドックに初寄港した海洋調査船シーベンチャー(07.5.14 撮影)

(RIMPEACE編集部)


'2008-2-25|HOME|