海洋調査船オーシャン・インターベンション、2ヶ月ぶりに横浜入港


9月27日の昼頃、横浜NDに接岸したオーシャン・インターベンション。乗船していた人の「お出迎え」なのか、バスなどが近くに停まっている。
(2020.9.27読者撮影)


停泊する海洋調査船オーシャン・インターベンション。(9.27星野撮影)

 9月27日の昼頃、海洋調査船オーシャン・インターベンションが横浜ノースドックに接岸した。7月28日に横浜を出港して以来、ほぼ2ヶ月ぶりの入港だ。

 この2ヶ月間、オーシャン・インターベンションはもっぱら函館を拠点にとりわけ日本海側の日本沿岸の調査活動を行っていた模様だ。AIS(船舶自動識別装置)の情報によれば、9月12日頃には富山湾に入り込み、能登町の小木港沖合辺りをウロウロしていたようだ。一体何をやっていたのだろうか。

 その後、9月17日に函館を出港して横浜にやってきたのだが、函館から横浜まで約10日間もかけている。途中、9月22日から23日にかけて石巻沖に停泊し、23日から24日にかけては仙台港で一泊し、さらに24日から25日にかけて再び石巻沖に停泊している。

 このオーシャン・インターベンションは、日本の沿岸、とりわけ日本海周辺で何を調査しているのだろうか。もともと民間船ではあるが、横浜NDに出入りをしていることから、米軍にチャーターされて米軍の軍事活動としての情報収集活動を行っているのだろうということは想像できる。しかし、日本沿岸で具体的にどのような調査を行い、いかなる情報を収集しているのかは不明だ。

 また、日本政府がこのような米軍による日本沿岸の執拗な調査活動の目的や内容、そして米軍が入手した日本沿岸のデータをどこまで把握しているのかも不明だ。そもそも日本政府に、米軍が日本沿岸で行っている調査活動の内容を独自に把握し、それをコントロールしようとする意思があるのかさえも、きわめて残念ながら不明だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


オーシャン・インターベンションと音響測定艦ロイヤルが間隔をおいて並んだ。(9.27星野撮影)


船の後部に乗員らしき人影が見えた。民間人のようだ。(9.28星野撮影)


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