海兵隊、新型車両を横浜経由でC富士に搬入か
横浜ノースドック上に並ぶ米海兵隊の新型車両JLTV。(2020.9.30 星野 撮影)
JLTVなどの車両を満載して横浜NDに接岸したLCU(米陸軍大型揚陸艇)ポート・ハドソン。(9.29 星野 撮影)
横浜NDで9月30日、JLTVやハンビー(濃緑色の車両)を民間トレーラーやトラックに積み込む作業が
行われた。6名ほどの海兵隊員の姿も見える。作業の指示、監督をしているのだろうか。(9.30 星野 撮影)
9月末、米海兵隊が新型車両JLTV(Joint Light Tactical Vehicle: 統合軽戦術車両)を那覇軍港からLCU(米陸軍大型揚陸艇)に載せて横浜ノースドックに上陸させ、キャンプ
富士に運び込んだ模様だ。
横浜ノースドックに保管するだけで運用はしないという約束を公然と踏みにじって小型輸送船として運用されているLCUポート・ハドソンが、米海兵隊車両を満載して横浜NDに入港
したのは、9月28日のことだった。那覇軍港からやってきたこのLCUの甲板上には、少なくとも9両のJLTVなどの車両が満載されていた。
ポート・ハドソンが積み荷の車両を陸揚げしたのは9月30日の午前。陸揚げされたJLTVなどの車両は、その日のうちにすべて横浜NDから搬出された模様だ。15時15分頃には、JLTV
やハンビーを載せた民間トラックやトレーラーが横浜NDのゲートから出ていった。これら2両のJLTVと1両のハンビーが、横浜NDからの米海兵隊車両の、この日の最後の搬出だったよう
だ。
横浜NDでJLTVやハンビーをトレーラーやトラックに積み込む作業の現場には、少なくとも6人の迷彩服姿の米海兵隊員の姿が確認された。かれらがどのように横浜にやって来て、その
後どこに行ったのかは不明だ。
ところで、10月8日になって、海兵隊第2連隊第1大隊がキャンプ富士でJLTVの慣熟訓練を10月5日に行ったという写真と記事が、米軍画像HPのDVIDSに掲載された。この写真の
JLTVは、9月末に横浜NDから運び込まれたJLTVの中の1台ではないだろうか。
また、防衛省は、米海兵隊が10月中旬から下旬にかけて東富士演習場で「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲 実弾射撃訓練の分散・実施」を行うことを、9月23日に発表
している。9月30日に横浜NDから運び出されたJLTVなどの車両は、この実弾射撃訓練でも使用するのではないだろうか。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
民間企業のトレーラーやトラックに載せられて、横浜NDから搬出されるJLTVやハンビー。(9.30 星野 撮影)
DVIDSに掲載されたJLTVの写真。
第2海兵連隊第1海兵大隊の海兵隊員たちが10月5日、キャンプ富士でJLTVの慣熟訓練を行った。
2020-10-17|HOME|