横浜ノースドックの戦時備蓄倍増の恐れ (2)

LCU搬入の直前に、MCS(いかだセット)もNDに



クウェートから横浜ノースドックに入港した貨物船オーシャン・ジャズから降ろされるMCS(20.10.23 星野 撮影)

クウェートから横浜ノースドックに運び込まれたのは、大型揚陸艇(LCU)2隻だけではない。10月23日には貨物船オーシャン・ジャズがいかだセット(MCS)をクウェート から運び込んだ。

陸軍事前集積物資ストック(APS)の中には、上陸用舟艇セットを含むものが2つある。クウェートのAPS−5と、韓国・日本にあるAPS−4だ。
極東の備蓄集積のAPS−4の上陸用舟艇セットに含まれるものは、LCU10隻、LCM(中型揚陸艇)9隻、LT(大型タグ)2隻、ST(小型タグ)4隻、MWT(モジュラー・ タグ)5隻、他の動力船と、BD(クレーン・バージ)1隻、MCS(いかだセット)として大型コンテナ様の箱型の組み立ていかだが多数などとなっている。
これらはすべて横浜ノースドックで海上保管もしくは陸上保管されている。(一部のLCUが小型の貨物船として、沖縄、呉、韓国などに航行して、演習のサポートをしている)

今、横浜に持ってこられつつある、クウェートに保管されている陸軍揚陸艇セットは、どんな舟艇で構成されているのだろうか?

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


米陸軍訓練教義コマンドの陸軍舟艇システムのプレゼン資料より。左上のLSV以外は全部、ノースドックに備蓄されている


2020-11-22|HOME|