貨物船はエジプトから横浜まで、何を運んだのか?


2月9日、船倉の蓋を開けたまま横浜NDに停泊している貨物船オーシャン・フリーダム。(2021.2.9星野撮影)


寄港直後の2月8日の夜に積み荷の陸揚げ作業を行ったと見られるオーシャン・フリーダムだが、翌2月9日には、同船の近くのふ頭上には、特に何も置かれていなかった。
(2021.2.9読者撮影)

 エジプトからやってきて、2月8日の夕方から11日の昼頃まで横浜ノースドックに滞在した貨物船オーシャン・フリーダム。この貨物船は、一体何をエジプトから運んできたのだろうか。
 何らかのモノを横浜に陸揚げしたらしいことは、既に書いた通りだ。

 MSP(Maritime Security Program)などで米軍にも使用される米国船籍の貨物船で、何よりも米軍基地の横浜NDに入港したのだから、おそらく米軍の物資運搬業務だったのだろう。

 エジプトには、米軍の実戦部隊の基地は無いようだ。しかし、カイロには米海軍医学研究ユニットNo.3(NAMRU-3)が置かれている。米海軍医学研究センターHPのいくつかの情報によると、 軍および公衆衛生上の重要性を持つ新興感染症および再興感染症などの脅威を研究、監視、検出、防御することなどがNAMRU-3の任務のようだ。

 全くの推測だが、わざわざエジプトの港から横浜にやってきた貨物船オーシャン・フリーダムは、このNAMRU-3に関連する物資を運搬した可能性もあるのではないか。

 しかし、それが一体何であるのかは、全く分からない。

新興感染症と言えばCOVID-19を思い浮かべるが、COVID-19に関わる物資をエジプトから横浜に運ぶ可能性があるのだろうか。
あるいは、厚木基地で2月5日から米陸軍のCBRN訓練が始まったが、それと何らかの関連は無いだろうか。

真相は全く不明だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


米海軍医学研究センターHPの、海軍医学研究ユニットNo.3(NAMRU-3)についての説明記事。エジプトのカイロに置かれている米海軍の医学研究所だ。


2021-3-1|HOME|