横浜で装甲車なども積み込み、トラックを降ろした高速輸送艦グアム


高速輸送艦グアムのランプウェイを自走で登る、装輪装甲車LAV-25。砲塔付きで、一見、軽戦車のようにも見える。


フォークリフトが小型コンテナを積み込む。後ろでは、複数のJLTVが積み込まれる順番を待っている。
JLTVのさらに後ろに見えるトレーラーに載せられた軍用トラックは、グアムから陸揚げされた車両だ。


グアムから自走で降りてきた軍用トラック。(2021.3.19星野撮影)

 3月19日、横浜ノースドックで高速輸送艦グアムが積み込んだのは、ミサイル関連の装備だけではなかった。海兵隊の砲塔付き装輪装甲車LAV-25やJLTV(Joint Light Tactical Vehicle, 統合軽戦術車両)、暗緑色の小型コンテナなども、グアムは積み込んだ。

これらの車両などは、3月はじめには横浜NDに並べられていたのだが、どこから横浜に運ばれてきたのだろうか。やはり、キャンプ富士からだろうか。

 これらの装甲車やJLTV、小型コンテナが、横浜NDのなかで2週間以上のあいだ置かれていた場所は、周囲の多くの建物からはちょうど死角になって見えない場所や、目に付きにくい木立の陰で、なかなか「絶妙」な場所だった。意図的に隠していたのか、偶然だったのかは分からないが。

 他方、グアムは今回、横浜で軍用トラックを陸揚げしている。グアムから降ろされた複数のトラックは、すぐにトレーラーに載せられて、ノースドックの外に運ばれていった。トラックが海兵隊のものだとしたら、キャンプ富士に運ばれたのだろうか。

 ところで、今回の陸揚げ及び積み込みの作業は、グアムから降りてきた海兵隊員と見られる兵士たちと、日本側の作業員と見られる人たちが担っていた。海兵隊員たちは、どこから来たのだろうか。COVID-19感染防止のための対策は、どのように行われたのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


グアムから降ろされて、トレーラーに載せられた軍用トラックが、横浜NDのゲートを出て瑞穂橋を渡り、
横浜の市街地へと繰り出していく。キャンプ富士に向かうのだろうか。(2021.3.19星野撮影)


3月3日の横浜ND。すでにLAV-25やJLTVが並んでいるのが見える。左端の大きな
木の陰にも、JLTVや小型コンテナが、姿を隠すように置かれていた。(3.3 頼 撮影)


横浜を出港していくグアムの後ろ姿。JLTVや乗用車が載せられているのが見える。(3.19星野撮影)


2021-3-22|HOME|