ブラックホークヘリ、横浜NDに連日飛来


横浜ND中央部のグラウンドから離陸し浮上したブラックホークヘリコプター。


移動しながら徐々に高度を上げていく。


横浜NDを飛び立ったブラックホーク。NDの周囲は市街地、市民の仕事と生活の場だ。(2021.3.25星野撮影)

 飛行場もヘリポートもない横浜ノースドックに、米陸軍ブラックホークヘリコプターが連日飛来した。

 ブラックホークヘリの飛来と着陸が確認されたのは、3月24日と25日だ。24日には少なくとも1回、25日には少なくとも2回飛来し、横浜ND中央部にある芝生のグラウンドに着陸した。キャンプ座間所属の座間ホークだろう。

 今回飛来したブラックホークは、いずれも着陸後すぐに飛び立つのではなく、ローターを回したまま少なくとも数分間は地上に留まっていた。したがって、今回の飛来は、タッチアンドゴー訓練ではなく、何らかの輸送あるいは連絡業務だったのではないか。

 もちろん、輸送あるいは連絡業務であっても、飛行場ではない場所への着陸は航空法79条に反している。今回、ブラックホークが着陸、離陸した場所について、特別に国土交通大臣の許可を受けたという話は、今のところ耳に入っていないし、発表もされていない。また、今回の連日の飛来が、緊急の救助活動のためだったという訳でもないだろう。

 横浜NDは横浜港のど真ん中にあり、その周囲は市民の仕事の場であり、生活の場だ。飛行場やヘリポートでは無いNDへの、米軍ヘリの日本の法律に反する着陸、離陸は危険だ。止めるべきだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


横浜市神奈川区上空を飛行するブラックホーク。左の建物群は、コットンハーバー周辺の高層マンション群だ。
コットンハーバー周辺でもっとも高い建物であるコットンハーバーマリナゲートタワーは、高さ126.65mだ。ヘリ
の飛行高度は、どう見ても高層マンションの2倍以上の高度には達していない。つまり、このブラックホークは、
市街地上空での最低安全高度(航空法81条)に満たない高度を飛行している可能性が濃厚だ。(2021.3.24星野撮影)


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