横浜ノースドックに水陸両用装甲車、現れる
7月6日、横浜ノースドックに並ぶ3両のAAV7水陸両用装甲車。左端の1両は、砲塔ではなくクレーン
を装備したタイプのようだ。AAV7の他に、多数の小型コンテナや箱状の物体、小型トレーラーが並んでいる。
AAV7などが並べられていた場所は、高速輸送艦グアムの「指定席」となっているバースの近くだ。(2021.7.6星野撮影)
7月6日、横浜ノースドックにAAV7水陸両用装甲車が少なくとも3両並んでいるのが確認された。
場所は、高速輸送艦グアムの横浜ノースドックにおける「指定席」となっているバースの近くだ。多数の小型コンテナや、小型コンテナよりも大きい箱状の物体、さらには小型の被牽引
車もその近くに置かれていた。
同日、7月6日の夕方、高速輸送艦グアムが横浜ノースドックに入港した。翌7日には、グアムはAAV7などバースの近くに並べられていた車両やコンテナなどを積み込み、同じ7
日の19時頃に出港して那覇軍港に向かった。
AAV7が横浜ノースドックに現れたのが確認されたのは、2017年の年末に倉庫の陰に1両が隠すように置かれているのが確認されて以来のことではないだろうか。
AAV7は米海兵隊が使用している水陸両用装甲兵員輸送車だ。陸上自衛隊も近年大量に購入してしまったが、横浜から那覇軍港に運ばれたということは、おそらく今回確認された
AAV7水陸両用装甲車は、米海兵隊のものだということなのだろう。
しかし、今回確認されたこれらのAAV7は、どこから横浜ノースドックに運び込まれたのだろうか。キャンプ富士からだろうか、それとも沼津海浜演習場で使用したものなのだろう
か。あるいは、7月1日に民間ふ頭である鈴繁埠頭に接岸した、大型輸送艦フィッシャーが横浜に運び込んだものなのかもしれない。現時点では、どのルートから運び込まれたのかは
不明だ。
いずれにせよ、横浜ノースドックが海兵隊の兵器の輸送拠点として使用されていることを、今回のAAV7の出現は改めて示している。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
7月6日19時前、横浜ノースドックに接岸後2時間半ほど経った高速輸送艦グアム。この時点では、AAV7などはまだ積み込まれていなかった(7.6星野撮影)
7月7日夕方の高速輸送艦グアム。すでにAAV7などは艦内に積み込まれている。この1時間ほど後に出港し、那覇軍港に向かった。(7.7星野撮影)
2021-7-20|HOME|