米海軍燃料補給艦、横浜の民間ドックを出る


6月25日、三菱重工横浜製作所本牧工場に接岸2日目の燃料補給艦ビッグホーン。(2021.6.25読者撮影)


1ヶ月半以上にわたって接岸し、修理が続けられた。(8.11星野撮影)

 横浜港の民間ドック、三菱重工横浜製作所本牧工場に6月24日に接岸して以来、修理工事を行っていた米海軍燃料補給艦ビッグホーン(T-AO 198)が、8月12日にドックを出て横須賀沖に移動した。ビックホーンは6月に佐世保港で積み荷をすべて降ろして、横浜にやってきて修理を受けていた。約1カ月半以上に及ぶドック入りだった。

  近年、三菱重工横浜製作所本牧工場への米軍艦船のドック入りが続いている。
 2019年4月19日に任務航海から東京湾に戻ってきた駆逐艦ミリウスが、横須賀で弾薬を降ろすこともせずに三菱重工横浜製作所本牧工場のバースに直行して、約20日間修理を行った。

 昨年(2020年)10月14日には、燃料補給艦ラパハナック(T-AO 204)が三菱重工横浜製作所本牧工場に接岸し、今年3月31日まで居座った。

米海軍の大型軍用艦船の修理を、横浜港の民間工場で行うことが既成事実化されてしまったようだ。量的に横須賀基地のドックで対応しきれない艦船の修理を、横浜の民間工場に担わせている可能性があるが、それはまさに横須賀、横浜の基地機能の強化だ。

横浜港の民間工場や民間ふ頭の、なし崩しの米軍基地化が進んでいる。港湾管理者である横浜市の態度が問われている。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


8月12日、三菱重工横浜製作所本牧工場から出て、横須賀沖に移動したビッグホーン。(2021.8.12星野撮影)


2021-8-13|HOME|