横浜ノースドックに潜水艦母艦


横浜ノースドックに入港する潜水艦母艦フランク・ケーブル(2021.11.15読者撮影)


接岸したフランク・ケーブル。艦の後方では、廃油回収用とみられるバージが作業をしている。(11.15星野撮影)

 11月15日の昼頃、潜水艦母艦フランク・ケーブルが横浜ノースドックに接岸した。
 フランク・ケーブルは今回、11月1日にサイパンを出て、横浜にやってきたようだ。
 潜水艦母艦は、横須賀軍港にはしばしば寄港しているが、横浜への入港はきわめて異例のことだ。一体何のために、横浜ノースドックに潜水艦母艦が寄港したのだろうか。
 補給のための接岸なのだろうか。それとも、もっと別の目的があるのだろうか。

フランク・ケーブルの横浜入港の数時間後には、艦の横のふ頭上にテントが設置され、その中にはテーブルと椅子が並べられ、近くには仮設トイレやゴミ箱まで設置されていた。フランク・ケーブルへの来訪者を運んできたとみられるバスなどの車両も、近くに並んでいた。
外部からやってきた人びとがこの潜水艦母艦を訪問し、その後、テント内で密になって交流を深める準備だったのだろうか。バスなどでやってきた来訪者たちは、誰だったのだろうか。
 また、新型コロナウイルス感染拡大予防のための、フランク・ケーブルの乗組員たちの水際対策はどのようになっているのだろうか。かれらがノースドックから横浜の市街地に出ていくことはないだろうか。また、フランク・ケーブルの乗組員たちと接触した来訪者たちを、そのまま帰宅させて大丈夫だったのだろうか。

 ところで、米海軍の潜水艦母艦は、原子力潜水艦の修理や、ミサイルや魚雷などの補給も行う艦船だ。横浜に入港したフランク・ケーブルには、魚雷やミサイルは積まれていないのだろうか。
横浜市は、今回のフランク・ケーブルの入港に際して、魚雷やミサイルなどが艦内に積まれていないことをはっきり確認したのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


フランク・ケーブルが接岸したふ頭には、フランク・ケーブルから排出されるゴミを回収する車両が並んでいたほか、テントが設置され、その中
にはテーブルと椅子が並べられ、近くには仮設トイレなども設置されていた。来訪者を運んできたとみられるバスなども、近くに並んでいた。


フランク・ケーブルの後部の左右両側に、機関銃の銃座が見える(赤丸で囲んだところ)。機関銃の
本体にはビニールのようなものを巻き付けてはあるが、取り外してはいないようだ。(11.15星野撮影)


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