弾道ミサイル追跡艦、横浜ノースドックに入港


ベイブリッジをくぐり抜け、横浜ノースドックに向かう弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン。(2022.1.31 星野 撮影)


横浜ノースドックに接岸するハワード・O・ロレンゼン。(1.31 星野 撮影)

 1月31日の夕方、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(T-AGM 25)が横浜ノースドックに入港した。

 ハワード・O・ロレンゼンは、昨年12月21日に横浜ノースドックを出港しており、約1ヶ月と10日で横浜に戻ってきたことになる。頻繁な寄港だ。
この間、どこか別の港に立ち寄った形跡は見られない。

 ロレンゼンは、朝鮮半島でミサイル発射の予兆が高まると日本海などに張り付いて警戒活動を行う、米海軍の軍事海上輸送コマンド(MSC)所属の弾道ミサイル追跡艦だ。

 最近、マス・メディアで朝鮮半島でのミサイル発射が連日のように報じられ、さらなる弾道ミサイルの発射の可能性を「日米韓」が「警戒」しているとの報道もなされている。
 ところが、その警戒活動の重要な担い手であるはずの弾道ミサイル追跡艦が、警戒活動を行う海域ではなく横浜港に現れた、ということだ。
 もちろん、ロレンゼンの今後の動きは分からないが、1月31日の時点では米軍の弾道ミサイル追跡艦が朝鮮半島を常時監視している訳ではない、ということは言える。

 なお、米軍が保有しているもう1隻の弾道ミサイル追跡艦のインヴィンシブル(T-AGM 24)は、AIS(自動船舶識別装置)の情報によれば1月31日現在、米国東海岸バージニアのリトルクリーク海軍基地に停泊中だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


昨年12月にロレンゼンが停泊していたのも、この場所だ。(1.31 読者 撮影)


ハワード・O・ロレンゼンが接岸する直前の埠頭上の様子。トラックやクレーンなどが停車し、廃棄物用とみられる容器が置かれている。(1.31 星野 撮影)


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