弾道ミサイル追跡艦、横浜ノースドックに今年2度目の入港


3月9日、横浜ノースドックに接岸した弾道ミサイル観測船ハワード・O・ロレンゼン。(2022.3.9 星野 撮影)

 3月9日、弾道ミサイル観測船ハワード・O・ロレンゼン(HOWARD O. LORENZEN T-AGM 25)が横浜ノースドックに入港した。 今年2度目の頻繁な横浜寄港だ。 この弾道ミサイル観測船の、横浜を拠点とした活動が続いている。

 AIS(自動船舶識別装置)の情報によれば、2月4日の朝に横浜ノースドックを出港したハワード・O・ロレンゼンは、2月6日未明に津軽海峡を通り抜けて日本海に入ったが、2月9日の早朝には再び津軽海峡を通って太平洋側に出ていた。その後、2月20日頃から23日にかけて陸奥湾の中に入り込んで滞在した後、再び日本海に向かった。そして3月7日に日本海から津軽海峡を通って太平洋に出て、横浜にやってきた。

 つまり、弾道ミサイル発射の兆候に対応して監視活動を行うハワード・O・ロレンゼンは、2月4日に横浜を出てから戻ってくるまでの1ヶ月以上の間に別の港に立ち寄った形跡は見られないが、その間ずっと日本海で活動していた訳ではなかった、ということだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


2022-3-10|HOME|