燃料補給艦ビッグホーン、横浜の民間工場を出る


5月1日、三菱横浜本牧工場を出て横浜ノースドックに接岸した燃料補給艦ビッグホーン。(2022.5.1 星野 撮影)


5月4日、南本牧ふ頭の沖を通過し、東京湾を南下するビッグホーン。(2022.5.4 星野 撮影)

5月1日の午後、雨の降る中、米海軍燃料補給艦ビッグホーン(BIG HORN T-AO 198)が三菱重工横浜製作所本牧工場を出て、横浜ノースドックに移動した。その後ビッグホーンは、5月4日の午後に横浜ノースドックを離岸し、東京湾を南下して外洋に向かった。

ビッグホーンは、民間施設である三菱横浜本牧工場に今年1月30日から入っていた。
4月25日には一旦三菱本牧工場を離岸して、三浦半島沖、相模灘を試験航行したが、その日のうちに再び横浜の工場に戻っていた。

同艦は昨年6月24日から8月12日にかけても同じ三菱重工横浜製作所本牧工場に入っていた。昨年の修理はうまくいかなかったのか、それとも昨年の修理は「応急処置」だったのか、あるいは別の問題が生じたのか、短期間での2度のドック入りの理由は分からない。

近年、三菱重工横浜本牧工場に、駆逐艦を含む米軍大型艦船が次々とドック入りするようになった。もちろん三菱重工横浜製作所本牧工場は、日米地位協定第2条の手続きによって米軍に提供された施設ではない。地位協定の手続きすら無視されているということだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


4月30日、三菱横浜本牧工場を出る前日のビッグホーン。(2022.4.30 星野 撮影)

4月30日には、横浜ノースドックでビッグホーンの接岸準備作業が行われた。(2022.4.30 星野 撮影)

三菱横浜本牧工場を出た翌日の5月2日、横浜ノースドックに停泊中のビッグホーン。(2022.5.2 星野 撮影)

今年1月29日、三菱横浜本牧工場に入る前日、横浜ノースドックに停泊中のビッグホーン。(2022.1.29 星野 撮影)


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