横浜ノースドックにCV22オスプレイが飛来、着陸 写真速報1



6月2日13時15分頃、CV-22オスプレイが横浜ノースドックの埠頭先端部に着陸した。この日横浜ノースドックに到着した3機目の機体と考えられる。

13時6分頃の横浜ノースドック。建物の屋根の向こうに、既に2機のオスプレイの垂直尾翼が並んでいるのが辛うじて見える。

6月2日、米空軍CV-22オスプレイが横浜港のど真ん中にある米軍基地、横浜ノースドックに飛来し、着陸した。

この日、3機のCV-22オスプレイが横浜ノースドックに現れた。
12時台に1機、そして13時15分頃にCV22オスプレイが1機、それぞれ横浜ノースドックのある瑞穂埠頭の先端部に着陸している。
つまり、少なくとも2機のオスプレイが横浜ノースドックに飛来して、飛行場やヘリポートでは無いふ頭の上に着陸した、ということだ。残りの1機も、状況から見て、他の2機と同様に飛来した可能性が高い。
3機のオスプレイが連続してやむにやまれぬ緊急着陸をしたというのだろうか。それとも、意図的に横浜ノースドックに飛来した、ということなのだろうか。

「空港等」以外の場所での航空機の離着陸は、航空法第79条で禁止されている。埠頭への着陸も、当然禁止だ。
航空特例法の規定によって、米軍にはこの規定は一応適用除外とされているとは言え、日本政府は、米軍が航空法の「適用除外」の規定も含めて「我が国の法令を尊重」していると繰り返し答弁している(たとえば、1998年の「衆議院議員秋葉忠利君提出低空飛行訓練に関する質問に対する答弁書」や、1999年の「衆議院議員濱田健一君提出在日米軍による低空飛行訓練に関する質問に対する答弁書」)。
米軍が「日本の法令を尊重している」と国会で答弁しているのであれば、日本政府は米軍に航空法第79条を守らせなければならない。この規定は飾りではない。安全を守るための規定だ。公然と法律に違反して、オスプレイを埠頭上に着陸させた米軍の行為を、日本政府は見過ごしてはならない。そして、神奈川県や横浜市は見て見ぬふりをしてはならない。


13時13分頃、横浜ノースドックの上空を飛行するオスプレイ

横浜港の上空を飛ぶオスプレイ。基地上空ではないのにヘリモードでの飛行だ。日米両政府の合意に違反している


大黒大橋付近で大きく方向転換。かなりの低空飛行だ

横浜ノースドックの埠頭先端部に向かう


激しい水煙を上げながら、横浜ノースドックの埠頭先端部への着陸態勢に入る



着陸したCV22。垂直尾翼に「0074」の数字が見える






着陸後、牽引車両に引っ張られて建物の陰に運ばれていった。「みなとみらい」や「大さん橋」から丸見えの場所には置いておきたくないのだろう

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.6.2 星野 撮影)


2022-6-3|HOME|