海洋調査船ボーディッチ、横浜ノースドックに寄港


7月1日、横浜ノースドックに入港した海洋調査船ボーディッチ


右からボーディッチ、音響測定艦ロイヤル、音響測定艦ビクトリアスが並ぶ

7月1日の午後、横浜ノースドックに海洋調査船ボーディッチ(Bowditch T-AGS 62)が入港した。そして24時間に満たない滞在の後、翌7月2日の午前10時頃には出港した。

今回、ボーディッチは、フィリピンのスービックを6月21日に出港し、沖縄のホワイトビーチに6月25日から28日にかけて寄港した後、横浜ノースドックにやって来た。

ボーディッチは、米海軍の軍事海上輸送司令部(MSC)が運用しているパスファインダー級の海洋調査船だ。潜水艦作戦のために海底の地形や潮流などを調査する測量艦と見られる。
このボーディッチは、南シナ海など中国近海を中心として活動している模様だ。
そのため、日本の港に現れる場合には、佐世保に寄港することが多い。
ボーディッチが横浜に現れたのは、おそらく、2009年の3月から4月にかけての寄港以来のようだ。2012年の7月には3日間ほど横須賀基地に現れているが、それ以降は東京湾内への出現は途絶えていたようだ。

とは言え、横浜ノースドックには、ボーディッチと同級の海洋調査船のマリー・シアーズやヘンソンが、数年前には頻繁に寄港していた。
しかし、2020年12月後半にヘンソンが寄港した後は、パスファインダー級海洋調査船の横浜寄港はしばらく見られなかった。
今回のボーディッチの横浜ノースドックへの短い寄港は、米海軍海洋調査船の行動パターンに新たな変化が生じたことを示しているのだろうか。それとも、横浜で直接やりとりをしなければならない「何か」があったのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.7.1 星野 撮影)


2022-7-2|HOME|