りゅう弾砲や車両等、横浜NDに陸揚げ(3)


8月23日、陸揚げ作業が終わる頃、富士急行バスで大勢の海兵隊員がやって来た。車両を運転するために来たようだ

ノースドックの中でバスから降りて集合した海兵隊員たち

車両の運転席へと向かう海兵隊員たち



海兵隊員が運転する軍用車両が次々と出発し、ノースドックから出ていった

海兵隊の車両が村雨橋を次々と渡っていく


8月23日、りゅう弾砲や車両などの陸揚げ作業が終わる頃の横浜ノースドックに、富士急行のバスを連ねて多数の海兵隊員たちがやって来た。キャンプ富士から来たものとみられる。
キャンプ富士は、富士山麓の静岡県御殿場市にある海兵隊の基地だ。 横浜や東京の近くにも、海兵隊の基地があるのだ。
多数の海兵隊員たちが横浜ノースドックとキャンプ富士の間を行き来する際には、富士急行のバスが使われることが多いようだ。「御用達」のようなものなのだろう。

ただし、作業が終わる頃にやって来た海兵隊員たち以外にも、早い時間から陸揚げ作業に従事している海兵隊員たちもいた。彼らもキャンプ富士からやって来た可能性がある。

陸揚げ作業の終わる頃に富士急行バスでやって来た海兵隊員たちは、陸揚げされた車両の運転要員だったようだ。
バスから降りた後、集まって打ち合わせのようなことをしばらくやった後、彼らの多くは、陸揚げされて埠頭上に並べられていた各種軍用車両の運転席に散っていった。
そして、数台ずつ隊列を組むように固まって、横浜ノースドックから公道に出ていった。
富士山麓の演習場に向かうドライブの始まりだ。
横浜から東富士演習場、またはキャンプ富士まで、軍用車両を連ねて運転すること自体も、彼らにとって「演習」の一部分なのかもしれない。

しかし、彼らに横浜から富士山麓まで、多数の軍用車両を連ねてドライブをさせて、「大丈夫」なのだろうか。
今回、運転にあたった一人一人の海兵隊員について、日本の公道を運転することが可能な法的資格は、確認済みなのだろうか。
仮に運転可能な法的資格があったとしても、慣れていない、しかも交通量の極めて多い公道を、いきなり軍用車で群れを作って富士山麓まで走らせることは、非常に危険なことではないだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.8.23 星野 撮影)


陸揚げ作業を行った海兵隊員たちのそばにも富士急行バスが停車していた。彼らもこのバスでキャンプ富士からやって来たのではないか


2022-8-27|HOME|