揚陸艦ラシュモアが横浜入港(3)
―横浜港の真ん中で機銃に兵士を配置し警戒―


ラシュモアの最後部に取り付けられている12.7ミリ機銃。横には防弾チョッキを着た兵士が立っている。迷彩服に防弾チョッキ姿の兵士が立っていた日もあった(22.9.3 星野 撮影)

機銃の防弾板の向こう側に兵士がいる(22.9.3 星野 撮影)

大さん橋の方向を監視する兵士。機銃は、大さん橋やハンマーヘッド、みなとみらいの方角に射撃ができる位置にあった(22.9.3 星野 撮影)


ラシュモアの飛行甲板に置かれた小型コンテナ(22.9.3 星野 撮影)

緑色のクラス2と白と黒のストライプのクラス9の危険物プラカードが貼られたコンテナがある(22.9.3 星野 撮影)

クラス9の危険物プラカードが貼られているコンテナが見える(22.9.3 星野 撮影)

赤いクラス2とクラス9の危険物プラカードが貼られている(22.9.3 星野 撮影)


9月1日に突如横浜港に入港し、横浜ノースドックに接岸したドック型揚陸艦ラシュモア(RUSHMORE LSD 47)は、9月5日の午後、横浜を出港し浦賀水道を南下して太平洋へと抜けていった。

横浜滞在中、船体最後部に取り付けられている、銃身を剥き出しにした12.7ミリ機銃の近くに防弾チョッキを着た兵士が配置され、大さん橋や海上保安庁の基地、ハンマーヘッド、みなとみらい地区などの方向をいつでも銃撃できることを示す態勢がとられていた。
観光客もたくさん訪れている民間港、横浜港のど真ん中で、場合によっては機関銃を乱射するつもりだったのだろうか。きわめて物騒な振る舞いだ。横浜市は、米軍のこのような振る舞いを制止しなかったのだろうか。それとも、異例の入港をした米軍艦を現場で観察するということすら行っていなかったのか。

また、飛行甲板上に置かれた小型コンテナのいくつかには、危険物が入っていることを示すプラカードが貼られていた。それらの危険物は、具体的には何だったのか。それらの管理は適切に行われていたのか。また艦内に備蓄されている弾薬類の管理は適切だったのか。港湾管理者たる横浜市は自ら確認したのだろうか。

ところで、ラシュモアの滞在中、連日、観光バスがラシュモアの近くに停車しているのが目に付いた。
ノースドックの外からこの揚陸艦に詣でてくる人びとが多数いたということだろう。それは一体どのような人びとだったのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)




9月3日、ラシュモアの近くの建物の陰に、身を隠すように停車している観光バス(22.9.3 星野 撮影)

出港前日の9月4日にも、観光バスは来ていた(22.9.4 星野 撮影)

ラシュモアの隣に停泊している給油艦ティピカヌーの横の埠頭上にプレハブや資材が置かれ、何らかの作業が行われていた(22.9.3 星野 撮影)


2022-9-7HOME|