横浜ノースドックでヘリが夜間飛行訓練


10月31日の17時37分頃、横浜ノースドックのグラウンドにヘリコプターが着陸しているのが確認された。写真の中央上部にヘリが見える

左側に尾翼がある。ヘリの機体下部には地上を照らす強力なライトが光っている。ヘリの形は、ブラックホークに似ているように見える

浮上したヘリ

ヘリは超低空で長時間のホバリングを行った。地上の植え込みが光に照らされて浮かび上がっている

ヘリは離着陸やホバリング、周回飛行を繰り返した

ノースドックの上空を低空で周回飛行するヘリ(黄色い丸で囲んだ部分)

10月31日、17時37〜38分頃から57分頃にかけて、横浜ノースドックでヘリコプターが中央部のグラウンドへの離着陸や超低空でのホバリング、周回飛行を繰り返しているのが目撃された。

17時37〜38分頃に目撃された時には既にノースドックのグラウンドに着陸している状態だったので、このヘリコプターの一連の行動はそれよりも前から行われていたはずだ。
ヘリは、17時57分頃に高度を上げて、キャンプ座間の方角に向けて飛び去って行った。

この時間帯はとっくに日は落ちていて、もう夜だ。ヘリは離着陸を含む夜間訓練を行っていたということだろう。
真っ暗な状態であったため、機体の種類は正確には分からないが、形状や飛び去った方角からみて、横浜ノースドックで夜間訓練を行っていたのは陸軍ブラックホークヘリだった可能性が高い。米軍ヘリであることは間違いないだろう。

何度も繰り返すが、横浜ノースドックは飛行場でもヘリポートでもない。航空機の離着陸の安全を担保する施設は存在しない。日本の航空法では、国交大臣の許可なく飛行場以外の場所に離着陸することは許されていない。また、市街地での超低空飛行も禁止だ。危険だからだ。ましてや夜間訓練は論外だ。

横浜ノースドックは横浜港のど真ん中にあり、周辺は市民が仕事や生活や観光をする場所だ。近くには高層マンションも並んでいる。
このような場所での、ヘリコプター夜間離着陸やホバリング、低空周回飛行を繰り返す訓練がきわめて危険な行為であるということは、米軍も認識しているはずだ。
にもかかわらずそれを行うということは、米軍は周辺の市民の安全など全く考えていないということだろう。
日本の法律の規制を平然と破って横暴な振る舞いを繰り返す米軍は、市民の安全の現実の脅威となっている。日本政府も神奈川県も横浜市も、米軍のこのような振る舞いを、いつまで見て見ぬ振りをし続けるつもりなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2022.10.31 星野 撮影)


赤い丸で囲んだ辺りにヘリは着陸していた。芝生が植えられているグラウンドだ

ヘリが着陸していたグラウンドは、横浜ノースドックの陸地寄りの中央部にある。右下に見える双胴船は、高速輸送艦プエルトリコだ


2022-11-1|HOME|