音響測定艦エイブル、岡山・玉野で工事後横浜NDに入港


11月24日の日没時間帯に横浜ノースドックに接岸した音響測定艦エイブル(22.11.24 星野 撮影)

接岸したエイブル(左側)。右側には音響測定艦インペッカブルが停泊している(22.11.24 星野 撮影)

エイブルの入港を補助していたタグボートが去った後、バージがエイブルの近くに接岸した(22.11.24 星野 撮影)

今年8月28日、岡山県玉野市での整備工事のために横浜を出港するエイブル(22.8.28 星野 撮影)

玉野に向かう前、今年8月19日から横浜に滞在していたエイブルが、8月22日に日帰りの航海を行いノースドックに戻ってきたところ。
後方には音響測定艦ビクトリアスが停泊している(22.8.22 星野 撮影)

11月24日の日が暮れる頃、音響測定艦エイブル(ABLE T-AGOS-20)が横浜港に入港し、横浜ノースドックに接岸した。

エイブルは、9月1日から11月22日まで岡山県玉野市にある三菱重工マリタイムシステムズに入り、整備工事を行っていた。
11月17日に5時間半ほどの試験航海を行い、一旦、玉野に戻ったうえで22日に玉野を離れ、横浜に向かっていた。
玉野での米海軍音響測定艦の工事は、初めてのことだったとみられる。

気になることは、玉野を出港した後、その日の夜にAIS(船舶自動識別装置)をオフにしたエイブルが、11月24日に東京湾に入って横浜に入港している間もずっとAISを切ったままでいることだ。浦賀水道もAISを切ったまま入航したようだ。
東京湾は船舶の交通の極めて激しい海域だ。この海域で米軍艦船がAISを切ったまま行動することは、非常に危険だ。
米軍の身勝手な振る舞いが、東京湾の船舶の交通安全に対する具体的な脅威となっている。

ところで、11月24日の夜の時点で、横浜ノースドックには音響測定艦がもう1隻停泊している。
その音響測定艦インペッカブル(IMPECCABLE T-AGOS-23)も、7月20日から9月18日まで、広島県尾道市にあるジャパンマリンユナイテッド(JMU)因島工場で整備工事を行っていた。
インペッカブルは9月22日に因島から横浜に戻ってきた後、11月14日から16日にかけて短期間の航海に出た以外はずっと横浜に居座り続けている。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今年7月17日、因島に向けた出港を翌日に控え横浜ノースドックに停泊する音響測定艦インペッカブル(22.7.17 星野 撮影)

9月22日、因島から横浜に戻ってきたインペッカブル(22.9.22 星野 撮影)

11月14日から16日の昼にかけてインペッカブルは短期間の航海を行った。11月14日の午後に横浜を出港して東京湾を南下するインペッカブル(22.11.14 星野 撮影)


2022-11-25|HOME|