弾道ミサイル追跡艦、横浜ノースドックに入港


12月2日午前、横浜ノースドックに接岸した弾道ミサイル追跡船ハワード・O・ロレンゼン

12月2日の朝、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(HOWARD O. LORENZEN  T-AGM 25)が横浜ノースドックに入港した。
この艦は横浜を拠点として活動しており、今年8回目の横浜寄港だ。
前回は、大規模な米韓合同軍事演習ビジラント・ストーム(Vigilant Storm)の開始直前の10月30日に横浜を出港し、11月1日の朝には津軽海峡を経由して日本海に入っていた。
その後、AIS(船舶自動識別装置)の情報によれば、11月30日の夜に青森県八戸港の沖付近を南下しているのが確認された。
つまり、ロレンゼンは約1ヶ月近く日本海で朝鮮半島の弾道ミサイルを監視する任務に就いていたということのようだ。
この弾道ミサイル追跡艦が活動の拠点としている横浜に戻ってきたということは、朝鮮半島周辺での弾道ミサイル発射が一段落したと、米軍が判断したということだろうか。

横浜ノースドックに入港した直後にロレンゼンはバージから補給を受けていたが、今回の横浜滞在期間は短いものとなるのだろうか。それとも、比較的長い「クリスマス休暇」となるのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(2022.12.2 星野 撮影)


12月2日、横浜ノースドックに停泊中の米軍艦艇。左から高速輸送艦プエルトリコ、LCU(米陸軍大型揚陸艇)フォート・マクヘンリー、
弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン、音響測定艦エイブル、音響測定艦インペッカブル


2022-12-3|HOME|