海自ヘリ、横浜中心部を4機で編隊飛行


1月10日午前11時32分頃、横浜市庁舎近くのビルの上に現れたヘリコプター


ヘリは4機編隊だ


海上自衛隊の哨戒ヘリコプターだ


4機とも、厚木基地所属の機体だ。1機はキャビンのドアを開けたまま、他のヘリを撮影しているようだ

今年1月10日の午前11時32分頃のこと、横浜市の市庁舎付近上空に轟音が響いた。
見上げると、近くのビルの上からヘリコプターの編隊が現れた。
ヘリは全部で4機だ。
海上自衛隊の哨戒ヘリコプターの編隊だ。
SH60Kが2機、SH60JとUSH60Kがそれぞれ1機。いずれも厚木基地所属の機体だ。

うち、SH60K1機は、キャビンのドアを開けたまま少し離れて飛んでいた。
市街地上空で危ないことをするものだが、どうやら他の3機の編隊を撮影していたようだ。

4機は横浜市役所付近から内陸部に向けて少し飛んだあと、向きを変えてみなとみらい地区の上空を通り、海に出てノースドックの上空付近に達したようだ。さらにベイブリッジの上空辺りを飛んで、山手地区の方に向かったようだ。
横浜市役所やみなとみらい地区の上空付近では、4機の飛行高度はだいぶ低かった。

後で防衛省HPで知ったことだが、この編隊は厚木基地の第51航空隊所属機で、この時、2023年「初訓練飛行」を行っていた。

しかし、「初訓練飛行」のためになぜ、横浜の中心市街地や港の上空を低い高度で4機編隊で飛行しなければならないのか。大きな事故のリスクを増やしてまでそのようなことをする理由が分からない。

市民に自衛隊機の「晴れがましい」姿を見せつけたかったのか。
市街地や横浜港上空の、「絵になる」編隊飛行の写真や動画を撮りたかったのか。
日本の法律を無視して東京中心部などを低空飛行する米軍ヘリの真似をしたかったのか。

厳しい財政にもかかわらず、防衛省だけは「聖域」化されて予算は青天井の勢いだ。
この状況の中で、自衛隊の幹部の中に「驕り」の感覚が生まれてはいないか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.1.10 星野 撮影)


みなとみらい地区方面へ


相変わらず1機は、他の3機の撮影役のようだ


みなとみらい地区からノースドックの方へ



ベイブリッジの上空の辺りに達しているようだ


2023-3-9|HOME|