陸軍揚陸艇、横浜港内で軍用車両を載せて操船訓練


1月30日、横浜港内の大黒埠頭や大東タンクターミナル近くで操船訓練を行った米陸軍揚陸艇フォート・マクヘンリー(LCU 2020)
もちろん、この場所は米軍の訓練区域として提供されている海域では無い


フォート・マクヘンリーには軍用タンクローリーが積まれていた






フォート・マクヘンリーは、横浜港内でランダムに向きを変えて操船訓練を行っていた(23.1.30 星野 撮影)

1月30日、横浜港内を米陸軍揚陸艇フォート・マクヘンリー(FORT MCHENRY LCU 2020)が軍用タンクローリーを積んで操船訓練を行った。

米軍の訓練区域として提供されているわけでは無いにもかかわらず、ここのところ連日、陸軍揚陸艇の訓練が行われている横浜港だが、今度は軍用車両を積み込んでの操船訓練の実施だ。

迷彩塗装が施された軍用タンクローリーを積んだフォート・マクヘンリーは、横浜ノースドックの埠頭の周囲30メートルを遥かに超えて、大東タンクターミナルの方まで出かけるなど、横浜港内でランダムに方向転換を繰り返し、操船訓練を行った。
フォート・マクヘンリーが積み込んだ軍用タンクローリーは、1月28日の16時頃には横浜ノースドックのLCU(陸軍揚陸艇)の「溜まり場」の「すべり」の近くに置かれているのが確認されていたものだ。
軍用車両を積み込んでより実戦的な訓練を、横浜港内で行ったということだろうか。

発表された1月11日の2プラス2の合意内容では、横浜ノースドックに「小型揚陸艇部隊」を「新編」するのは「春頃」ということではなかったか。
米軍や日本政府の言う「春」とは、「冬」あるいは「初春」を意味するとでも言うのだろうか。それとも、現在既に横浜に展開している部隊とは別の部隊がやって来るというのだろうか。
日本政府と米軍は、横浜港が米軍の訓練場と化しているこの状況をどう説明するのか。横浜市はなぜ直ちに説明を求めないのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



1月28日の16時頃、ノースドックの「すべり」の近くに置かれているのが確認された軍用タンクローリー(23.1.27 星野 撮影)


2022-1-31|HOME|