横浜NDに寄港した弾道ミサイル追跡艦


2月13日、横浜ノースドックに今年初めて入港した弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(23.2.13 星野 撮影)


2月17日、出港前日のロレンゼン(23.2.17 星野 撮影)

2月13日から18日の朝まで、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(HOWARD O.LORENZEN T-AGM 25)が横浜ノースドックに寄港していた。
近年、実質的に横浜を活動拠点としているロレンゼンの横浜寄港は、昨年12月2日から7日までの滞在以来のことで、今年最初の入港だった。

米軍の日本海周辺での演習と朝鮮半島でのミサイル発射が繰り返されているが、ロレンゼンは、12月半ばから2ヶ月以上に渡ってずっと日本海で朝鮮半島のミサイルを監視していた訳では無い。
1月3日から6日までは佐世保に入港しており、出港後は日本海に向かったが、そのまま北上して1月8日には津軽海峡を東に抜けて太平洋に入っている。
それから約1週間後の1月15日深夜から16日早朝にかけて、再び津軽海峡を西向きに通過して日本海に入っている。
その後、1月24日から26日にかけては能登半島付近に現れており、少なくともこの間はミサイル監視から離れていたのではないか。

ところで、2月18日に横浜を出港したハワード・O・ロレンゼンだが、すぐに日本海に向かった訳では無いようだ。
ロレンゼンが横浜から直接日本海に向かう場合には、横浜を出港した後、本州の東海岸沿いに北上して津軽海峡を抜けていくルートをとることが通例になっているが、今回は違った。
2月18日に横浜を出港したロレンゼンは、浦賀水道を出た後、伊豆半島側、つまり西南方向に進路を取った。その後の動向は不明だったが、2月27日に大隅海峡を西向きに通り抜け、28日に対馬海峡を通って日本海に入ったらしいことが判明した。

横浜を出港してから8日近く、何をしていたのかは不明だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


ハワード・O・ロレンゼンの後部には巨大なレーダーが2つ設置されている(23.2.15 星野 撮影)


2022-2-28|HOME|