横浜NDにブラックホークが飛来






3月1日、横浜港上空を低空飛行する米陸軍ブラックホークヘリコプター

3月1日16時30分頃、横浜ノースドック上空にブラックホークヘリコプターが1機、飛来しているのが確認された。キャンプ座間所属機だろう。

ノースドック上空に現れたブラックホークは、大黒埠頭の方向へと低空で飛行していた。
やがて大黒埠頭の近くでUターンし、再びノースドック上空を東神奈川の方向へと低空飛行した後、中央部の芝生グラウンドに着陸した。
着陸後1分ほどで再浮上したブラックホークは、機体を上昇させた後、大黒埠頭上空付近で向きを変え、山手地区上空を経て三浦半島の方向へと飛び去り、猿島や馬堀海岸あたりの方角の上空でやがて姿が見えなくなった。
ノースドックへの離着陸は、おそらくは、訓練の一環としての「タッチアンドゴー」だったのだろう。

米軍は日本の航空法を尊重していると日本政府は国会で答弁しているが、3月1日に横浜港上空に現れたブラックホークは、航空法上の最低安全高度を守っていなかった。

毎日新聞が東京中心部上空などを低空飛行する米軍ヘリの実態を精力的に取材し、その実態を暴露する報道を展開したが、どうやら米軍はそれでも「反省」などせず、日本の法令など「尊重」せず、勝手気ままに低空飛行や飛行場以外の場所での離着陸を行っているということだ。

何度も何度も繰り返すが、横浜ノースドックは飛行場では無く、ヘリポートでも無く、航空機の訓練施設でもない港湾施設だ。
周辺には多くの人びとが働く職場や観光地があり、高層マンションもすぐ近くに建っている。
そんな場所で米軍ヘリが低空飛行訓練を行うことはきわめて危険だ。市民の生活と生命の安全を現実に脅かしている、まさに重大な危機だ。
そのような危機を放置して、ひたすら米軍幹部の顔色をうかがい従属し、高額な兵器を大量に購入して巨大軍需産業の利益のために奉仕する「政策」の何が「安全保障」だというのだろうか?

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.3.1 星野 撮影)


3月1日16時30分頃、横浜ノースドック上空に現れたブラックホーク


大黒埠頭の方向に向かって飛ぶブラックホーク。ここは既にノースドック上空ではない


Uターンしたブラックホーク




再びノースドック上空を飛行、東神奈川の方向へ






再び方向転換して、ノースドック内のグラウンド上空へ




グラウンドに降下するブラックホーク


木立の向こうに着陸した。垂直尾翼が木の上に見える






再び浮上したブラックホーク






上昇するブラックホーク


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