揚陸艇と民間タグボート、横浜NDに引き返す


3月24日、横浜港に戻ってきたLCUポート・ハドソン。左舷にタグボート、パシフィック・ファルコンがついている


ポート・ハドソンと連結して横浜ノースドックに戻ってきたパシフィック・ファルコン。出港時に2隻を繋いでいたロープは、ポート・ハドソンの船首部から海に垂れ下がっている


到着後、連結をほどいて接岸したパシフィック・ファルコンとLCUポート・ハドソン(23.3.24 読者 撮影)

3月20日にLCU(米陸軍揚陸艇)ポート・ハドソン(PORT HUDSON LCU 2035)を曳航して横浜ノースドックを出港した民間タグボート、パシフィック・ファルコン(PACIFIC FALCON)が、3月24日の正午、LCUとともに横浜ノースドックに戻ってきた。

3月20日に横浜を出港した際にはタグボートとLCUポート・ハドソンを繋いでいたロープはLCUの船首部からだらりと海中に垂れ下がり、パシフィック・ファルコンはポートハドソンを左舷に後ろ向きに横連結させて航行していた。曳航中に肝心のロープが切れてしまったのだろうか。

横浜ノースドックにたどり着いたパシフィック・ファルコンは、到着後LCUとの横連結をほどき、ポート・ハドソンとともに2隻並んで接岸した。

AIS(船舶自動識別装置)の信号をもとに3月20日の横浜出港後のパシフィック・ファルコンの動きを追ってみると、浦賀水道を通って太平洋に出た後、房総半島先端の南房総市から東南方向に大ざっぱにみて200キロメートルくらいの海域まで進んだところで突然前進を止めて、向きを変え、やがて引き返してきている。
東京湾に入る直前には、館山湾で時間調整のような動きも見せている。

つまり太平洋をだいたい200キロメートルほど進んだところで何らかのトラブルが発生したため、太平洋横断を断念して横浜に引き返してきた、ということではないか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


3月24日の午後、横浜ノースドックに並ぶパシフィック・ファルコンとLCUポート・ハドソン(23.3.24 星野 撮影)


2023-3-25|HOME|