2機の空軍ヘリ、横浜港で飛行訓練


4月20日13時20分頃、横浜ノースドック付近の上空に現れた2機の米空軍UH-1Nヘリコプター


上の写真の2機のヘリの位置は、桜木町駅近くの歩道橋上から見ると、赤丸を付けたあたりだ。超低空を飛んでいたことが分かる




2機の米空軍UH-1Nヘリは、執拗に周回飛行を行い、また、ノースドックへの降下と再浮上を繰り返した


観覧車の向こうに、ヘリの機影が見える


横浜港のど真ん中での超低空飛行だ

4月20日の13時20分頃、横浜港上空に2機編隊の米空軍UH-1Nヘリコプターが飛来した。横田基地所属の機体だろう。

2機は横浜ノースドック周辺の上空で、低空での周回飛行を繰り返し、また、横浜ノースドックでのタッチアンドゴーを繰り返していた。
その後、13時40分過ぎに筆者は電車に乗っていて東神奈川駅近くを通ったのだが、その時にも、車窓から横浜ノースドックの方向の上空を飛ぶUH-1Nの姿をはっきりと確認することができた。約20分かそれ以上の間、横浜港の中心部で訓練飛行を執拗に繰り返していたということかもしれない。

そもそも横浜港上空も、そして横浜ノースドックも、米軍の飛行訓練空域には指定されていないはずだ。

日本政府は国会答弁で、米軍は日本の航空法を尊重して飛行していると説明しているが、今回横浜港上空に飛来した米空軍ヘリは、日本の航空法上の最低飛行高度を無視して、しかも2機で列を組んで超低空での周回飛行を執拗に繰り返し、また、飛行場では無い横浜ノースドックでのタッチアンドゴーを繰り返していた。飛行場で無い場所での離着陸は航空法で原則として許されていないにもかかわらず、だ。

日本の航空法などまるで眼中にない、極めて乱暴で危険な振る舞いとしか言いようのない、悪質な訓練飛行だった。

大都市の人口密集地の港湾上空で2機編隊で超低空飛行訓練を行うことがどれだけ危険なことなのか、米軍が分かっていないはずはない。それを承知で行っているということは、要するに、この地域で暮らし、仕事をし、観光をしている人びとの命や生活を米軍は軽んじているということだろう。
そして、市民の安全を守るために設けられている日本の航空法の規定よりも、自分たちが「やりたいこと」の方が優先されるべきだと考えているのだろう。

「尊重している」はずの日本の航空法の規定を蹂躙して市民の安全を脅かす米軍の危険行為を止めもせず、実態の正視もしない日本政府の掲げる「安全保障政策」とは、そしてそもそも現在の「日本政府」とは、一体何なのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.4.20 星野 撮影)



この位置で、ヘリは何度か垂直にゆっくりと降下した。横浜ノースドックのグラウンドに着地し、タッチアンドゴーをしていたのだろう


上の写真のヘリの位置は、桜木町駅近くの歩道上から見ると、こちらの写真の赤丸をつけた辺りだ


機体番号は読みとれなかったが、横田基地所属の米空軍UH-1Nであることは間違いないだろう


2023-4-28|HOME|