海兵隊部隊、横浜NDに輸送艦から上陸


4月29日の午前、横浜ノースドックに入港した高速輸送艦グアム。後方のランプからは既に海兵隊員の上陸が始まっているのが見える


グアムの後方のランプから上陸する海兵隊員たち


海兵隊員たちの向こうに見える民間トラックは、グアムから降ろされる車両などを積むためにやって来た

4月29日午前、横浜ノースドックに接岸した高速輸送艦グアム(GUAM T-HST 1)から、百人を超える、おそらく数百人規模の武装した海兵隊員が上陸した。
一定のまとまった規模の部隊が上陸したということだろう。

高速輸送艦グアムは、4月26日の朝に那覇軍港を出港し、27日に韓国のポハンに立ち寄って、29日の朝に横浜に入港した。
海兵隊員たちが那覇とポハンのどちらから乗船したのかは不明だ。

3月に韓国で米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」が行われ、沖縄の第3海兵遠征軍と、米本土の第1海兵遠征軍所属の第1海兵師団が参加したことが報じられている。
この演習でも、高速輸送艦グアムが部隊の輸送に使われたとされているが、フリーダムシールドで3月に多数の海兵隊員が韓国に上陸したことと、今回、韓国のポハンを経由して横浜に入港した高速輸送艦から多数の海兵隊員が上陸したことと、関連はあるのだろうか。

この日の午前、横浜ノースドックの向かいにある「みなとみらい地区」の臨港パークでは、連合神奈川の中央メーデーが開かれ、連合所属の多数の労働組合員たちが集まっていた。
高速輸送艦からの海兵隊員の上陸は、臨港パークに座っている労働組合員からは直接はほぼ見えない会場設営になっていたが、メーデー行事の進行と同時進行で、目と鼻の先では武装兵士の上陸が行われていたのだった。


グアムの船体後部の赤い丸で囲んだところには、上陸を待つ兵士たちの姿が見える


海兵隊員の上陸が続く


兵士たちはそれぞれ小銃などを手にしている








続々と上陸していく兵士たち


民間業者のバスに、上陸直後の海兵隊員たちが乗っている


バスは、横浜ノースドックから市街地に出ていった

海兵隊部隊は、上陸直後に、民間業者の観光バスに分乗して横浜ノースドックを出ていったようだ。
おそらく海兵隊の基地であるキャンプ富士、あるいは富士山麓の演習場に向かったのではないか。

また、海兵隊員の上陸後には、車両やコンテナの陸揚げも行われた。これらもトラックやトレーラーに積み込まれて、早々に横浜ノースドックから出ていったようだ。
そして、これらの車両や物資もキャンプ富士、あるいは富士山麓の演習場に向かったのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.4.29 星野 撮影)


4月29日、横浜ノースドックに停泊する高速輸送艦グアム


海兵隊員の上陸後は、車両やコンテナの陸揚げが行われた。
グアムの艦上には、危険物が入っていることを示すプラカードを付けたコンテナが見える


グアムから陸揚げした牽引車両を積んで、横浜ノースドックを出ていく民間業者のトラック


カバーで覆った車両を2台積んだトラックが、ゲートを出て橋を渡っていく


車両を積んだトレーラーやコンテナを積んだトラックが出発しようとしている


2023-5-11|HOME|