海洋調査船、日本海から横浜NDに戻る


5月11日、横浜ノースドックに入港した海洋調査船マリー・シアーズ


5月11日のマリー・シアーズの後部甲板の様子(23.5.11 星野 撮影)

5月11日の朝、海洋調査船マリー・シアーズ(MARY SEARS T-AGS 65)が横浜ノースドックに入港した。

このマリー・シアーズは、4月10日から24日の午後にかけても横浜ノースドックに入港していた。
4月の横浜滞在の際に、マリー・シアーズは後部甲板に何らかの調査装置とみられる複数のコンテナを積み込んだ。
4月24日の横浜出港後、同月26日の朝には津軽海峡を通過して日本海に入っていた。

しかし、5月7日の17時台には、日本海から津軽海峡の津軽半島沖に戻ってきた。
そして5月10日には福島県沖を南下しているのが確認されている。
4月26日から5月7日までの約11日ほどの間、日本海でこの米海軍海洋調査船は一体何をやっていたのだろうか。

なお、マリー・シアーズは昨年8月8日から14日にかけても横浜ノースドックに滞在していたが、その後の足取りを簡単にまとめておこう。

昨年8月14日にマリー・シアーズは横浜を出港した後、9月4日頃にはベーリング海付近を航行しているのが確認された。
そして現地時間の9月後半から10月1日(現地時間)にかけては、アラスカのコディアックに滞在していた。
10月1日のコディアック出港後、10月17日から21日にかけて、横須賀基地の12号バースに入港した。
10月21日の横須賀出港後、11月7日にはオーストラリアのシドニーに入港した。その後、周辺への出入りを繰り返しながらも現地時間12月23日までシドニーに滞在した。
昨年12月23日にシドニーを出港し、今年1月9日(現地時間)にシンガポールに入港した。
シンガポールには現地時間2月7日頃まで滞在し、その後、グアム島に現地時間3月5日に入港している。そして3月10日(現地時間)にグアムを出港して、4月10日に横浜に入港した。
横浜入港の前には、4月8日頃まで宮崎県沖に滞在していたことが確認されている。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


4月10日に、横浜ノースドックに入港した時のマリー・シアーズ


4月10日に入港した時の後部甲板の様子(23.4.10 星野 撮影)


4月13日、観測機器が入っているとみられる複数のコンテナが後部甲板に積み込まれた(23.4.13 星野 撮影)


4月24日、横浜を出港する3時間ほど前のマリー・シアーズ


同じく4月24日のマリー・シアーズの後部甲板(23.4.24 星野 撮影)


2023-5-12|HOME|