米海軍大型輸送艦の横浜民間埠頭入港を振り返る


6月16日、ベイブリッジをくぐり、横浜港に入港する米海軍輸送艦フィッシャー


甲板上には、複数のコンテナが並べられていた


6月16日の18時30分頃、鈴繁埠頭に停泊しているフィッシャー。側面に小型ボートが接舷している(23.6.16 読者 撮影)

既にこのHPで報じたことだが、6月16日の午後、車両貨物輸送艦フィッシャー(FISHER T-AKR 301)が、民間港である横浜港の民間埠頭、鈴繁埠頭に入港した。

フィッシャーは6月21日の早朝に鈴繁埠頭を離岸し、横浜港を出港したのだが、横須賀沖に移動して、6月22日の深夜の時点でも、横須賀沖に留まっている。
とは言え、やがて東京湾を出て行くことは確かだろう。

横浜港にやって来たフィッシャーは、7月22日から8月4日までオーストラリアで行われる大規模軍事演習、「タリスマン・セイバー2023」(Talisman Sabre 2023)で使用するとみられる資材の荷役を行った。
これから数回かに分けて、今回のフィッシャーの鈴繁埠頭への接岸に関連する写真や記事を掲載していきたい。
まず今回は、6月16日の入港時の様子の写真を掲載する。

なお、同艦は、2021年7月にも鈴繁埠頭にやって来て、「フォレジャー21」演習で使用する揚陸作戦資材を大量に積み込んでマリアナ諸島に「出撃」し、翌8月に演習を終えて、使用した資材を戻すために鈴繁埠頭に再び接岸している。

フィッシャーの3たびの横浜の民間埠頭への接岸は、横浜港の民間埠頭を米軍が軍事使用することを、あたかも「当然」の「既成事実」にする狙いも担っているのだろう。
ならば、「既成事実への屈服」(丸山眞男)を拒絶する態度を見せ続けるしかない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


6月16日の夕方のフィッシャー


甲板上には、作業員とみられる一団と、迷彩服姿の一団が集まっていた(23.6.16 星野 撮影)


2023-6-23|HOME|