横浜NDに並べられたパイプラインセットのコンテナ


5月15日までに相模総合補給廠から横浜ノースドックに搬入された、米軍パイプラインセットのコンテナ(23.5.15 星野 撮影)


パイプラインセットのコンテナは、輸送艦フィッシャーが横浜に来る直前の6月13日まではこの場所に並べられていた(23.5.27 星野 撮影)


コンテナが置かれていたのは、横浜ノースドック中央部の、陸地寄りのスペースだ(23.5.27 星野 撮影)



5月中旬に横浜ノースドックに相模総合補給廠から運び込まれた米軍のパイプラインセットのコンテナ等は、車両貨物輸送艦フィッシャー(FISHER T-AKR 301)が横浜港にやって来る3日ほど前まで、外部からは目に付きにくい、横浜ノースドックの中心部陸地寄りのスペースに並べられていた。

今回横浜ノースドックに搬入されたコンテナ等の数は、目視で数えたところ約53個程度だったようだ。

2017年8月にもパイプラインセットのコンテナが300個ほど大量搬出されたことがあり、それらのコンテナは、相模補給廠監視団によれば韓国の大邱近郊にあるキャンプ・キャロルに運ばれた。
この2017年の時に比べると、今回相模補給廠から搬出されたコンテナは、数としてはだいぶ少ないようだ。
今回搬出したのは比較的「少量」ではあれ、これらのパイプラインセットを使って、7月22日から8月4日までオーストラリアで実施される大規模軍事演習、「タリスマン・セイバー2023」(Talisman Sabre 2023)でパイプラインの敷設訓練を行うつもりなのだろうか。
比較的「少量」のコンテナを搬出したということは、パイプラインについては「実戦的な」訓練を行うというよりも、短いパイプラインをとりあえず形だけでも敷設してみるというような訓練をするつもりなのだろうか。また、少量でも運搬してみること自体も訓練の目的なのだろうか。など、いろいろと想像は湧いてくるが、コンテナ搬出の本当の目的はまだ不明だ。

6月14日になって、パイプラインセットのコンテナは、埠頭の岸壁からクレーンで2隻のバージに並べて載せられた。
これは、6月16日に入港する輸送艦フィッシャーに搬入するための準備だった。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)



6月14日にパイプラインセットのコンテナは、クレーンで2隻のバージに分けて積み込まれた(23.6.14 星野 撮影)




バージに積み込まれて並べられたコンテナ。危険物が入っていることを示すプラカードが取り付けられているものも多い(23.6.14 星野 撮影)


翌6月15日には、空きスペースが残っていた方のバージに、パイプラインセット以外の資材と見られるコンテナも積み込まれた(23.6.15 星野 撮影)


2023-6-25|HOME|