横浜ノースドックで陸自がクレーン訓練(1)


6月19日、横浜ノースドックの埠頭先端部で陸上自衛隊による大型クレーンの訓練が始まった。使用しているクレーンは民間企業のもののようだ(23.6.19 星野 撮影)


まずはクレーンでコンテナを持ち上げ、積み上げる訓練。なぜか救急車も来ている。負傷者が出た場合に備えていたのだろうか(23.6.19 読者 撮影)


介錯ロープを使ったコンテナの制御も訓練の一環なのだろう(23.6.19 読者 撮影)


陸自が埠頭先端部で訓練を行っている隣では、米陸軍のMCSの搬出作業が続けられていた(23.6.19 星野 撮影)

少なくとも6月19日から23日までの間、横浜ノースドックで陸上自衛隊がクレーン操作の訓練を行った。
訓練は、隊員がクレーンを使ってコンテナを揚陸艇に積み込む技術を身につけるためのものだったようだ。

訓練前半の6月19日から20日にかけては、もっぱらクレーンでコンテナを扱う基本操作の訓練が行われていた。

横浜ノースドックの先端部の埠頭上に集まった陸自隊員たちは、民間企業の大型クレーン車を使って、クレーンでコンテナを持ち上げたり、降ろしたり、コンテナの上に別のコンテナを積み上げたりする練習を繰り返していた。
自衛隊員が乗り込んでいるクレーンの運転席の横には、自衛隊員では無い、おそらく民間企業の労働者と見られる人物がぴったりと張り付いて、手取り足取りの指導をしていた。

陸上自衛隊の訓練が行われている場所のすぐ隣では、米軍のMCS(Modular Causeway System:浮き桟橋などの素材)の搬出作業が続いていたが、米軍兵士が陸自隊員のクレーン操作を直接指導している姿は、視認はできなかった。
しかし、陸上自衛隊が、隊員のクレーン操作訓練を、自衛隊の基地や演習場では無くわざわざ米軍基地で行ったということは、この一連の訓練が米軍と関係のある訓練だったことを示しているはずだ。そして横浜ノースドックは、米陸軍揚陸艇部隊がこの春から配備されている基地だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


6月20日も、クレーンでコンテナを動かす基本操作技術の習得訓練が続けられていた(23.6.20 星野 撮影)


コンテナをクレーンで持ち上げる(23.6.20 星野 撮影)


コンテナの上にコンテナを積み上げる(23.6.20 星野 撮影)


積み上げたコンテナを再び移動させている(23.6.20 星野 撮影)


2023-7-16|HOME|