弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン、横浜ND入港


7月27日、横浜ノースドックに入港した弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン


早速、補給が行われていた

7月27日の朝、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(Howard O Lorenzen T-AGM-25)が横浜ノースドックに入港した。

ハワード・O・ロレンゼンの横浜入港は、JMU舞鶴事業所でのドック入りを終えて今年5月2日から5日にかけて寄港して以来のことになる。
5月5日の横浜出港後は日本海に向かった模様だが、6月5日から8日にかけて佐世保に寄港した後の足取りは不明だった。
おそらくは、主に日本海などで朝鮮半島の監視を行っていたのではないか。

最近、原潜を相次いで韓国に寄港させるなど、米軍の挑発行為も繰り返される中、対抗をアピールするミサイルなどの発射も相次いでいる。
7月18日には核ミサイルを搭載する戦略原潜(弾道ミサイル原潜)のケンタッキー(KENTUCKY SSBN 737)をブサン海軍基地に入港させ、7月24日にも攻撃型原潜アナポリス(ANNAPOLIS SSN 760)を済州島の韓国海軍基地に入港させている。
まさに強烈な威嚇であり、対抗するミサイル発射なども予想される中で、米軍の弾道ミサイル追跡艦がわざわざ任務から外れて横浜に戻ってきたということだ。

ミサイル監視任務が長く続き、補給や休息が何が何でも必要になったということなのか、それとも、今回の原潜の韓国入港などを契機として起きるであろうミサイル発射などの動きを、米軍は実際には大した「脅威」とは認識していないということなのか、その理由は不明だ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(23.7.27 星野 撮影)


7月27日の横浜ノースドック。多くの艦船が接岸している。左から、高速輸送艦プエルトリコ、
弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン、音響測定艦エイブル、音響測定艦ビクトリアス、高速輸送艦グアム


2023-7-28|HOME|