横浜NDに再びやってきた即応予備船隊の輸送艦(1)


9月28日の日没後、横浜ノースドックの先端部近くに車両などが運び込まれ、並べられているのが確認された(23.9.28 星野 撮影)


9月29日の横浜ノースドックの先端部近く。並べられている車両やコンテナは、右手前の揚陸艇カラボザが陸揚げしたものではない(23.9.29 星野 撮影)





並べられていた車両やコンテナの一部(23.9.29 星野 撮影)


荷役作業の準備のためか、地元民間企業のフォークリフトも埠頭先端部に置かれていた(23.10.1 星野 撮影)


他の車両から少し離れた、大さん橋やみなとみらい地区からは死角となる建物の影に、3台の車両が隠して置かれているのが見える(23.10.1 星野 撮影)


隠して置かれていた3台の車両は、いずれもストライカー装甲車だ(23.10.1 星野 撮影)


10月6日のケープ・ヘンリー入港直前には、ストライカー装甲車のさらに後ろに、大きな積み荷を積んだトラックが建物の影にピッタリと寄って止められているのが見えた。
市民にはよほど見られたくないものを積んでいたのかもしれない(23.10.6 星野 撮影)

9月5日に横浜ノースドックを出港した米即応予備船隊の車両貨物輸送艦、ケープ・ヘンリー(CAPE HENRY T-AKR 5067)が、10月6日に横浜ノースドックに再び入港した。

ケープ・ヘンリーが再びやって来る前の9月28日から、横浜ノースドックの埠頭先端部近くには、この輸送艦が前回、9月4日から5日にかけて寄港した際に陸揚げしたのと同じものとみられる軍用車両やコンテナが並べられていた。

9月4日にケープ・ヘンリーから横浜に陸揚げされた軍用車両のうち、3台のストライカー装甲車も、他の軍用車両と少し離れた位置の、建物の影となって大さん橋やみなとみらい地区からは見えない場所に隠して並べられていた。
わざわざ隠して並べていたのは、装甲車というあからさまな兵器を不特定多数の市民の目に晒して、横浜ノースドックの実態を多くの人びとに認識されることはできるだけ避けたいという、米軍の浅薄な「配慮」によるのだろう。

これらの軍用車両やコンテナは、9月前半に横浜に陸揚げされた後、9月28日まで何に使われていたのだろうか。
正確なことは今のところは不明だが、おそらくはこの時期に日本各地で行われていた日米合同軍事演習「オリエントシールド23」(ORIENT SHIELD 23)で使われていたのではないか。

「オリエントシールド」も含む、オセアニアから東南アジア、東アジアで連鎖的に長期間続けられる米軍と「同盟国」の軍事演習で使用する兵器や車両などの装備を運び続けることが、ケープ・ヘンリーも参加しているとみられる米陸軍の「オペレーション・パスウェイズ」(Operation Pathways)に従事する輸送艦の任務なのだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


10月6日、東京湾を北上し、横浜に向かう車両貨物輸送艦ケープ・ヘンリー(23.10.6 星野 撮影)


2023-10-15|HOME|