弾道ミサイル追跡艦、横浜ND入港


11月19日、横浜ノースドックに入港した弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン。
ロレンゼンの右側の灰色の双胴船は、音響測定艦ビクトリアスだ(23.11.19 星野 撮影)


ロレンゼンの入港と同じ日に大型輸送艦が横浜ノースドックにやって来たこともあり、普段は高速輸送艦グアムの定位置になっているバースにロレンゼンは接岸した。
ロレンゼンの手前に停泊しているのは、音響測定艦ロイヤルだ。ロレンゼンの後方には、バスが停車しているのが見える(23.11.19 星野 撮影)


この民間業者のバスは、ロレンゼン入港と関係があるのだろうか。あるいは無関係だろうか。誰を運んできたのか。あるいは誰を運んでいくのか(23.11.19 星野 撮影)


11月19日の午前中、横須賀沖を通過して横浜に向かうハワード・O・ロレンゼン。手前は駆逐艦ラファエル・ペラルタ(23.11.19 木元茂夫 撮影)

11月19日、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(HOWARD O.LORENZEN T-AGM 25)が横浜ノースドックに入港した。

ロレンゼンの横浜ノースドック寄港は、9月29日の出港以来のことだ。

9月29日の出港後どこへ行っていたのか、今のところ不明だ。
ロレンゼンは津軽海峡を通過する際にAIS(自動船舶識別装置)の信号を出すことが多いが、この間は、そのような信号が受信されたという情報も確認できておらず、日本海でミサイル発射の監視をしていたのかどうかも分からない。
また、この間、ロレンゼンがどこか別の港に入港したという情報もない。

現在、米軍が現役で稼働させている唯一の弾道ミサイル追跡艦であるハワード・O・ロレンゼンは、横浜を拠点として活動している。

ロレンゼンが横浜ノースドックに入港しているということは、米軍唯一の弾道ミサイル追跡艦がミサイル発射の監視警戒任務に就いていないということを意味している。
それは、おそらくは、この艦にミサイル監視をさせる必要は無い状況だと米軍が判断しているということでもあるのだろう。

11月21日の朝鮮半島での「軍事衛星打ち上げ」に対し、日本政府は「Jアラート」を「発令」し、沖縄の人びとに「建物の中か地下」への「避難」を呼びかけていたが、そんな中でも米軍の弾道ミサイル追跡艦は、横浜に停泊していたのだった。

ハワード・O・ロレンゼンの前回の横浜寄港は、9月24日から29日の朝までの約5日間だったが、今回の滞在期間はどれくらいになるのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


11月21日の昼前、補給を受ける弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン。
なお、写真の左上には3台の高機動ロケット砲ハイマースや軍用車両などが並べられているのが確認できる(23.11.21 星野 撮影)


2023-11-22|HOME|