弾道ミサイル追跡艦、横浜NDを出港


12月8日、横浜出港前日の弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン。
ロレンゼンのすぐ後ろには自動車運搬船への積み込みを待つ海兵隊の車両が見えるが、それについては別の記事で紹介する(23.12.8 星野 撮影)

12月9日の朝、弾道ミサイル追跡艦ハワード・O.ロレンゼン(HOWARD O.LORENZEN T-AGM 25)が横浜ノースドックを出港した。

横浜を出た後、東京湾を南下して浦賀水道を出て、南西方面に向かった模様だ。
ロレンゼンが横浜から日本海に向かう場合には、北上して津軽海峡を通過するルートをとることが多いが、そのルートをとらなかった今回の出港が、日本海での監視任務に就くためなのか、それとも別の目的のためなのかなどは、今のところまだ不明だ。

11月19日に入港したロレンゼンの今回の横浜滞在は、約20日間に及んだ。
この間、11月21日に朝鮮半島で行われた軍事衛星の打ち上げに対して、日本政府は「Jアラート」を出して沖縄の住民に避難を呼びかけるなど大騒ぎをして「ミサイル」危機を煽ったのだが、米軍の弾道ミサイル追跡艦は出動の動きすら見せず、横浜港でずっと休暇の日々を送っていたのだった。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今回のロレンゼンの横浜滞在は、約20日間だった(23.12.2 星野 撮影)


2023-12-10|HOME|