弾道ミサイル追跡艦、1月1日に横浜ND入港


1月1日、横浜ノースドックに入港した弾道ミサイル追跡艦ハワード・O・ロレンゼン(24.1.1 星野 撮影)


停泊するロレンゼン(左)と海洋調査船マリー・シアーズ(右)。全長約163mのロレンゼンと約100mのマリー・シアーズとでは、だいぶ大きさが違う(24.1.1 星野 撮影)

2024年の1月1日の午前、横浜ノースドックに弾道ミサイル追跡艦ハワード・O.ロレンゼン(HOWARD O.LORENZEN T-AGM 25)が入港した。

実質的に横浜を拠点として活動しているこの米海軍唯一の弾道ミサイル追跡艦は、昨年12月9日にノースドックを出港していた。その後、12月9日から1月1日までの間にどこか別の港に立ち寄った形跡は、今のところ確認できていない。
また、どの海域に出かけていたのかについても、今のところ不明だ。

とはいえ、この間、12月18日に朝鮮半島で固体燃料型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が発射されており、ロレンゼンはそれに関連する警戒任務に就いていた可能性が高い。

横浜に入港したということは、この米軍唯一の弾道ミサイル追跡艦がミサイル発射の警戒任務から外れたということだ。
ということは、ロレンゼンに緊急事態が起きたということではない限り、米軍が、弾道ミサイル追跡艦による警戒は当面必要ない状況だと判断したということだろう。

1月1日に横浜に入港したロレンゼンが、短期間で補給を受けてすぐに出港するのか、それともある程度まとまった期間に渡る休暇に入るのかは、今のところ分からない。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


1月2日のロレンゼン。今のところ、燃料などの補給を受けた形跡は見られない(24.1.2 星野 撮影)


左から陸軍揚陸艇カラボザ(LCU 2009)、ハワード・O・ロレンゼン、海洋調査船マリー・シアーズが並んでいる(24.1.2 星野 撮影)


マリー・シアーズをよく見ると、横にバスが乗りつけていて、新年早々クレーンを使った形跡も見られる(24.1.2 星野 撮影)


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