ミサイル装甲車など海兵隊の装備、横浜から那覇へ


7月4日の午前、民間トレーラーやトラックで横浜ノースドックに軍用車両やコンテナが多数搬入された(24.7.4 星野 撮影)


よく見ると、コンテナには危険物ラベル(プラカード)が付けられているものがある(赤丸のもの)。
軍用車両の中には、海兵隊LAV-25装甲車も見える(青い矢印のところ)(24.7.4 星野 撮影)


同じ7月4日の夕方には、LAV-25装甲車以外の車両は見えなくなり、コンテナも半数はどこかに移動されて隠されていた(24.7.4 星野 撮影)


装甲車は、LAV-25装甲車に対戦車ミサイルランチャーを搭載した、LAV-ATあるいはLAV-ATM装甲車であることが分かる(24.7.5 星野 撮影)


危険物ラベル(プラカード)が貼り付けられたコンテナは、すべて目につかないところに移されたことも分かる。
危険物ラベルが貼られたコンテナ以外にも、目につかないところに動かされたコンテナもあるが(24.7.5 星野 撮影)


7月4日に搬入された軍用車両のほとんどが、「みなとみらい地区」や大さん橋側からは見えづらい建物の陰に並べられたことが分かる。
おそらくはいくつかのコンテナもこれらの車両と同じ場所に「隠された」のだろう(24.7.5 星野 撮影)


7月6日、この日短時間寄港した高速輸送艦グアムの出港直後の横浜ノースドック。並べられていた軍用車両もコンテナも、すべて無くなっている(24.7.6 星野 撮影)


前回、今年6月2日に横浜ノースドックに寄港した時の高速輸送艦グアム(24.6.2 星野 撮影)

7月4日の午前、横浜ノースドックに、海兵隊LAV-25装甲車の対戦車ミサイル搭載バージョンであるLAV-ATMあるいはLAV-AT装甲車や、海兵隊の統合軽戦術車両JLTV(Joint Light Tactical Vehicle)、軽量バギーUTV(Utility Task Vehicle)などの軍用車両や、小型コンテナが多数搬入された。

コンテナの中には、危険物が収納されていることを示すラベル(プラカード)が貼り付けられているものも複数あった。

これら海兵隊の装備は、恐らくは富士山麓の海兵隊基地であるキャンプ富士から運ばれてきたのだろう。

搬入された軍用車両の多くや、コンテナのうち危険物プラカードを付けたものなどは、その日の夕方までに、市民の目に見えにくい場所に動かされて隠された。
危険物を市民の目に付きにくい場所に動かしたところで、横浜港のど真ん中に危険物を持ち込んだことに変わりはなく、危険性に変わりはない。
そのくらいのことは承知の上で、市民の目に触れないようにさえすれば良いということだったのではないか。

これらの軍用車両やコンテナの搬入から2日後の7月6日には、高速輸送艦グアムが横浜ノースドックに短時間寄港した。

今回グアムは、那覇軍港を7月3日の朝出港した後、7月4日に韓国のポハンに短時間寄港した後、横浜にやって来た。
横浜への寄港は、今年6月2日の朝から4日の朝まで滞在して以来のことになる。この時のグアムは、那覇から直接やって来て、那覇に帰っていった。

7月4日に横浜ノースドックに運び込まれた軍用車両やコンテナは、7月6日のグアム出港後、消えていた。この高速輸送艦に積み込まれて運び出されたということだろう。

グアムは7月8日の朝、那覇軍港に接岸した。つまり今回は、キャンプ富士から沖縄まで、ミサイル装甲車をはじめとする海兵隊の装備が横浜経由で輸送された、ということだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


今年4月2日、富士山麓で機関銃をぶっ放す砲塔付きの米海兵隊JLTV。今回横浜から那覇に運ばれたJLTVの中に、これと同一の車両は入っていただろうか
米軍画像サイトDVIDS記事「Weapons Co, BLT 1/1 Live-Fire Ranges [Image 16 of 21]」より引用
https://www.dvidshub.net/image/8320733/weapons-co-blt-1-1-live-fire-ranges


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