遠征海上基地ミゲル・キース、横浜の民間工場での整備工事を終える


4月16日の夕暮れ時、試験航海を終え、ベイブリッジをくぐり横浜港に入港した遠征海上基地ミゲル・キース(25.4.16 星野 撮影)


4月16日の朝に三菱重工本牧工場を出て、9時40分頃横浜市金沢区沖を南下するミゲル・キース(25.4.16 木元 茂夫 撮影)


相模灘で反転して、本牧ふ頭の沖に戻ってきたミゲル・キース(25.4.16 星野 撮影)



横浜港内をノースドックへと進むミゲル・キース(25.4.16 星野 撮影)



ミゲル・キースの接岸直前の横浜ノースドックHバース付近(25.4.16 星野 撮影)


回頭を始めるミゲル・キース(25.4.16 星野 撮影)


ミゲル・キースの飛行甲板の横にある格納庫(25.4.16 星野 撮影)


「出船」の態勢で接岸するミゲル・キース(25.4.16 星野 撮影)

昨年の11月12日からMTA(Mid-term Availability:中間整備工事)のために三菱重工横浜製作所本牧工場に入っていた米海軍遠征海上基地ミゲル・キース(MIGUEL KEITH ESB 5)が4月16日の朝、工場を離岸し、東京湾を南下して相模灘に向かう試験航海を行った。

相模灘に出て大島沖に達したミゲル・キースは、そこで反転して東京湾へと引き返し、夕暮れ時には横浜港に入港し、横浜ノースドックの埠頭先端部近くのHバースに接岸した。

ミゲル・キースの入港直前、ノースドックのHバースの近くには、クレーンやフォークリフトをはじめ、接岸後の作業に従事する人びとを乗せていると見られるマイクロバスやワンボックスカーなどが複数集まっていた。
整備工事後の試験航海を終えたミゲル・キースを任務に復帰させるための作業が、横浜ノースドックで行われるということではないか。

ミゲル・キースは、まぎれもなく米海軍の軍艦だ。
既にこのHPの以前の記事で述べたことだが、米海軍の軍艦であるミゲル・キースがMTAを受けていた三菱重工横浜製作所本牧工場は、日米地位協定第2条第1項(a)に基づいて米軍の使用が許された「施設及び区域」ではないはずだ。
民間企業と契約を結びさえすれば外国軍が日本の施設を自由に使うことができるのであれば、米軍による日本国内の「施設及び区域」の使用に関してわざわざ地位協定を締結している意味がなくなってしまう。
この点に関して、米軍はもとより防衛省も外務省もまともに説明することなく、米軍艦船による民間工場使用という既成事実が次々と積み上げられていく。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


三菱重工本牧工場で整備工事を受けていたミゲル・キース。4月10日までは飛行甲板下に足場が組まれているのが確認できた(25.4.10 星野 撮影)


4月11日には足場は取り払われていた(25.4.11 星野 撮影)


2025-4-17|HOME|