横浜NDに入港の貨物船、原子力空母の放射性廃棄物運搬船か


3月25日、横浜ノースドックに入港した貨物船アライド・ブルックリン。この日は雨だった(26.3.25 星野 撮影)


アライド・ブルックリンが接岸しているのは、貨物船の大規模な荷役作業には向かないCバースだ(26.3.26 星野 撮影)


3月27日になって、船倉の蓋の一部が開き、クレーンが動いた形跡が確認されたが、これはこの貨物船への物資補給のためだったのではないか(26.3.27 星野 撮影)

3月25日、横浜ノースドックに米国船籍の民間貨物船アライド・ブルックリン(ALLIED BROOKLYN)が入港した。

同船が接岸したのは、貨物船の荷役作業には向かないCバースだ。実際、入港後これまでのところは本格的な荷役作業をするでもなく停泊を続けている。

この船を保有しているのは、フェデレイテッド・マリタイム合同会社(FEDERATED MARITIME LLC)だ。
フェデレイテッド・マリタイム社は、現在横須賀基地で行われている原子力空母ジョージ・ワシントン(GEORGE WASHINGTON CVN 73)の定期修理によって排出される放射性廃棄物を横須賀基地から米国ワシントン州ブレマートンのピュージェットサウンド海軍造船所に運ぶ業務を落札した業者だ。

公表されている契約情報によれば、今年の放射性廃棄物運搬船の横須賀基地への入港可能期間すなわちLAYDAYS は、4月8日から4月10日までだ。

ということは、アライド・ブルックリンは、今年の放射性廃棄物運搬船なのではないか。横須賀基地への入港可能期間まで横浜ノースドックで待機している、ということではないか。

アライド・ブルックリンは、現地時間の2月25日にサンディエゴを出港し、3月中旬に北マリアナ諸島のテニアン島に立ち寄ったあと、3月22日から23日にかけて岩国基地に接岸し、横浜ノースドックにやって来た。
少なくとも岩国基地への寄港は、軍の業務の一環だったはずだ。したがって、民間貨物船といえども軍によるチャーターが続いているということで、米軍基地である横浜ノースドックに接岸して、横須賀基地のLAYDAYSまで待機しているのではないだろうか。

まだ断言はできないが、このアライド・ブルックリンが、原子力空母の放射性廃棄物の運搬船である可能性が高い。

そもそもジョージ・ワシントンの定期修理で放射性廃棄物が排出されるのは、動力装置にかかわる整備を行っているからだろう。しかし、日本の港で米軍の原子力艦の動力装置の整備を行うことも、放射性廃棄物を原子力艦の艦外に搬出することも、1964年8月に日米両政府がまとめた覚書「エード・メモワール」への違反だ。
日本政府も、横須賀市や神奈川県をはじめとする近隣自治体も、政府間の約束に違反する米軍に強く抗議し、横須賀での動力装置の整備と放射性廃棄物の艦外排出を中止させるべきではないか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


アライド・ブルックリンは、横須賀基地のLAYDAYSまで横浜ノースドックで待機するのだろうか(26.3.28 星野 撮影)


2026-3-30|HOME|