陸軍揚陸艇、軍用トラックなどを横浜からブサンへ運ぶ


8月28日、複数のトラックや可搬式発電機、その他ロープ状のもので巻いた牽引車両のようなものなどを載せて、
横浜ノースドックのHバース付近に停泊する陸軍揚陸艇キングスマウンテン。「積み荷」を載せたのはこの日になってからのようだ。
8月30日に出港してこれらの「積み荷」を韓国のブサンに運んだ(26.8.28 星野 撮影)


9月5日、ブサンから帰ってきたキングスマウンテン。「積み荷」はカラになっていた(26.9.5 星野 撮影)

横浜ノースドックを実質的に「母港」としている陸軍ラニーミード級揚陸艇のうちの1隻であるキングスマウンテン(KINGS MOUNTAIN LCU 2025)が、複数のトラックや可搬型発電機などを韓国のプサンに運んだ。

キングスマウンテンが横浜を出港したのは、8月30日だった。
出港の3日前の8月27日に、停泊位置をそれまでの「みなとみらい地区」から見て反対側の、揚陸艇の「たまり場」になっている場所から、「みなとみらい地区」側のHバース付近に移動し、8月28日には複数のトラックや発電機などを甲板上に積み込んだ。
キングスマウンテンに積み込まれたそれらの「積み荷」が、どこから運ばれてきたのかは不明だ。

8月30日の午前中に横浜ノースドックを発ったキングスマウンテンは、紀伊半島と四国の間から瀬戸内海に入り、瀬戸内海を東から西に横断して関門海峡を通り、プサンには9月2日に到着した。
プサン港にはわずか数時間滞在しただけで、9月2日の午前11時台には同港を再び出港している。
おそらく、「積み荷」の車両や発電機などの陸揚げを終えたらすぐに出港したのだろう。

横浜への帰路で、再び関門海峡を通過したのだが、瀬戸内海の中を横断するのではなく、愛媛県と九州の間の海域を通って、高知沖に出てそこから北東に進路を取って、どこにも立ち寄らずに9月5日の朝に横浜に帰ってきた。そして、出港した時と同じノースドックの先端部近くのHバース付近に接岸した。

横浜ノースドックに戻ってきたキングスマウンテンの甲板上には、「積み荷」は無かった。
今回は、ブサンにトラックなどの「積み荷」を運ぶことが目的だったのだろう。
ただし、それらを何に使うためなのかは不明だ。

今回に限らず、そしてキングスマウンテンに限らず、横浜ノースドックに接岸している揚陸艇は実はしばしば使用されている。
東南アジアや琉球弧などでの演習などのために長期航海に出ることもある。
比較的最近にも、対空ミサイル発射装置を横浜ノースドックに持ち込み、また搬出したこともあった。
それらを報告し切れていないが、できれば過去にさかのぼっても、注目すべきものは順次報告していきたい。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


8月26日まで、「みなとみらい地区」から見て反対側の、揚陸艇の「たまり場」になっているバースに接岸していたキングスマウンテン(26.8.26 星野 撮影)


8月27日、停泊位置を「みなとみらい地区」側に移動したキングスマウンテン(26.8.27 星野 撮影)


8月28日、「積み荷」を積んだキングスマウンテン(26.8.28 星野 撮影)


8月29日、出港前日のキングスマウンテン(26.8.29 星野 撮影)


2026-9-10|HOME|