富士山麓での砲撃演習の榴弾砲など、横浜NDに陸揚げ(1)高機動ロケット砲も


9月10日の15時16分頃、横浜港のベイブリッジをくぐる自動車運搬船「神明丸」(26.9.10 星野 撮影)


神明丸入港前の横浜ノースドック(26.9.10 星野 撮影)


神明丸入港直前のノースドックHバース付近。陸揚げ作業の準備が進んでいる。日本通運の大型ウィングトラックも、陸揚げされた物資の輸送のためだろう。
ふ頭最先端部に陸軍のハンヴィーなどが並べられているが、これは砲撃演習とは別のものだ。これについては別の記事で詳述する。
また、ふ頭の反対側の最先端部近くに停泊しているLCU(陸軍揚陸艇)キングスマウンテンの甲板に積まれている高機動ロケット砲についても別の記事で詳述する。
(26.9.10 星野 撮影)


ふ頭先端部近くの倉庫の間には、作業にやって来た海兵隊員たちと見られる人びとが、入港を待っているのが見えた(26.9.10 星野 撮影)


大さん橋の前を通過する神明丸(26.9.10 星野 撮影)




入港直前に雨が強くなり視界が悪くなったが、回頭してHバースに接岸した(26.9.10 星野 撮影)

9月10日、「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」と称する実弾砲撃演習を東富士演習場で行うため、155ミリ榴弾砲や海兵隊の軍用車両、その他の装備が横浜ノースドックに大量に陸揚げされた。

陸揚げされた兵器の中には、2門の高機動ロケット砲ハイマースも含まれていた。 高機動ロケット砲の陸揚げは予告されていなかったし、そもそも今回はハイマースの「実弾射撃演習」では無いはずなのだが。

別に既に3門の高機動ロケット砲ハイマースなどが9月1日から横浜ノースドックに並べられていたことはこのHPで既に紹介しているが、こちらの3門は、東富士での演習とは明らかに違う動きをしている。この3門の行方については別の記事で紹介する。

話が少し逸れたが、9月10日に横浜ノースドックに陸揚げをしたのは、栗林商船株式会社が運航している自動車運搬船「神明丸」だ。
神明丸は、通常の運航航路を離れて9月8日の朝に那覇軍港に入港し、7時間ほど海兵隊の兵器や車両、その他装備の積み込みを行い、同じ日の午後には同港を出港して横浜に向かっていた。

神明丸は9月10日の15時過ぎに横浜港に到着し、15時16分頃にはベイブリッジをくぐって横浜港内をノースドックに向かった。
横浜ノースドックのHバースへの接岸時には雨の勢いが強くなったが、接岸直後から陸揚げ作業は開始された。
まずは陸揚げ作業の様子を、以下にいくつかの写真で紹介する。

その後18時40分台には、ノースドックからキャンプ富士に向けて高機動ロケット砲や155ミリ榴弾砲などの搬出が開始されたが、それについては改めて別の記事で紹介する。

なお、神明丸は、陸揚げ作業を終えたとみられる9月10日の深夜には横浜ノースドックを離れ、おそらくは通常航路に戻るため、東京港の沖合に移動した。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


接岸直後から陸揚げ作業は開始された。軍用トラックの隣には155ミリ榴弾砲が見える(26.9.10 読者 撮影)


陸揚げされ、トレーラーに載せられた155ミリ榴弾砲が並べられている(26.9.10 読者 撮影)


クレーンを使って155ミリ榴弾砲をトレーラーに載せる作業が行われている(26.9.10 読者 撮影)


155ミリ榴弾砲の搬送準備の作業は、トレーラーに載せて終わりでは無い(26.9.10 読者 撮影)


陸揚げと搬送準備の作業を別の角度から見たもの(26.9.10 星野 撮影)


クレーンでトレーラーに載せられた155ミリ榴弾砲を荷台に固定する作業が行われている。
その右側には兵士風の服装をした集団の人影が見える。リーダーのような人影も。「作業見学」なのだろうか?(26.9.10 星野 撮影)


155ミリ榴弾砲を荷台に固定した後で、移動したトレーラー。荷台の上の榴弾砲にシートを掛けて全体を覆う作業がまだ残っている(26.9.10 星野 撮影)


新たに別の155ミリ榴弾砲がフォークリフトに引っ張られて陸揚げされてきた。フォークリフトは、港湾荷役会社の藤木企業のものだ。
陸揚げされた155ミリ榴弾砲は、クレーンのところまで運ばれて、トレーラーの荷台に載せられる(26.9.10 星野 撮影)


155ミリ榴弾砲を載せてノースドックの中を移動するトレーラー。榴弾砲全体にシートを掛ける作業はこれからだ(26.9.10 星野 撮影)


一見トラックのように見える車両だが、神明丸から自走で降りてきたとみられる高機動ロケット砲ハイマースだ(26.9.10 星野 撮影)


トレーラーに載せられて、富士山麓への出発を待つ高機動ロケット砲ハイマースが2台並んでいる(26.9.10 星野 撮影)


トレーラーの上にはワイヤーで固定されている。ロケットランチャーの部分はカバーで覆われていて、一見したところハイマースとは分かりづらい(26.9.10 星野 撮影)


海兵隊の演習なのだから、海兵隊のハイマースなのだろう。しかし、防衛省の「お知らせ」にはハイマースの搬入など一言も触れられていない。
数えたところ、榴弾砲だけで少なくとも12門は陸揚げされていた。つまり、下記の防衛省の「おしらせ」の「砲数」には、高機動ロケット「砲」は含まれていないようだ。
おそらく、実際に搬入された「砲」の種類や数を誰も現地でチェックなどしないだろうとタカをくくって、「お知らせ」では隠蔽したのではないか。
高機動ロケット砲搬入を隠したのが米軍主導だったのか、防衛省主導だったのかは分からないが、随分市民を愚弄したやり方だ。
実力組織が平然と虚偽発表をするのは極めて深刻な事態だ。「大本営発表」は過去の話ではない、ということだ。
横浜市は、現地で搬入をしっかりと監視して、砲数やその種類、弾薬の搬入は無かったかなどを確認しただろうか。
そうしたことをするのが、市民を守る自治体の仕事ではないか?(26.9.10 星野 撮影)


防衛省が7月31日付けで発表した、今回の砲撃演習のお知らせ。
9月11日から射撃演習期間が始まるとなっているが、榴弾砲を始めとする兵器や車両、資材の横浜ノースドックへの陸揚げが9月10日。タイトな日程だ。


2026-9-12|HOME|