横浜NDに自衛隊輸送艦「ようこう」が初入港(2)米軍車両を積み込む

9月11日の午後、横浜ノースドックで、米軍の「生物・化学・放射線・核」対応部隊の車両を積み込んだ自衛隊の輸送艦「ようこう」(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」の近くに並べられた陸軍の車両。これらの車両は、既に「ようこう」の接岸前から並べられていた(26.9.11 星野 撮影)

まず、9月8日にトラック1台とハンヴィー6台が並べられた。近くに停泊しているのは揚陸艇(LCU)「キングスマウンテン」だ(26.9.8 星野 撮影)

ふ頭先端部近くに並べられたハンヴィーのナンバープレートに「US ARMY」の文字が見えた。陸軍の車両だ(26.9.9 星野 撮影)

9月10日の夕方には、それまで横浜ノースドック中央部の野積み場に並べられていた、陸軍第48化学旅団の車両がふ頭先端部に移動した。
この時ふ頭上では、「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」と称する演習のため兵両など装備の陸揚げが行われていた(26.9.10 星野 撮影)

9月10日の夕方、ふ頭先端部に移動した陸軍第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)のトラック。
いずれも8月21日に自動車運搬船リバティ・ニューヨークによって運ばれてきたものだ(26.9.10 星野 撮影)

9月11日の「ようこう」への米軍車両の積み込みは15時頃から開始されたのだが、それよりもだいぶ前から、雨の中準備作業が進められていた。
この写真の、「ようこう」のランプウェイの向こう側に、オーストラリア兵とみられる制帽をかぶった人物が写っている(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」のランプウェイの向こう側の、上半身が隠れてしまっている人物の足下には、動画撮影用のカメラが置かれている。
この人物も、オーストラリア兵であることが推測される(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」への米軍車両積み込み開始の時間が近づいてきた。上の写真のオーストラリア兵とは別に、熱心に動画を撮影する自衛隊員が見えた(26.9.11 星野 撮影)

かなり本格的な動画撮影カメラのようだ(26.9.11 星野 撮影)

この写真の一番右側の、防眩材のところで動画を撮影している自衛隊員の他に、中央部にもカメラを構えている隊員が見える。
撮影班を伴っての、積み込み訓練だ。今回の積み込み作業への、自衛隊幹部の痛々しいまでの意気込みや高揚感が伝わってくる。
米軍の下で「運び屋」になる訓練に、なぜそれほどまでの意気込みを持つのだろうか(26.9.11 星野 撮影)

14時59分頃、1台目の米軍トラックが動き出した。すかさず自衛隊撮影班がトラックに近づいて懸命に撮影をする(26.9.11 星野 撮影)

トラック前面の「48BDE110CM」「45HR」の表示が、第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)の所属であることを示している(26.9.11 星野 撮影)

トラックは「ようこう」のランプウェイの手前で一旦停止し、しばらくの間そこに留まっていた(26.9.11 星野 撮影)

ランプウェイの向こう側には、幹部自衛官とみられる集団が立っている。
一番左には、制服を着ていない長髪の人物がいる。準備作業の時からいたようだが、この人は誰なのだろうか(26.9.11 星野 撮影)



ランプウェイを登り、「ようこう」の船内に入っていく1台目のトラック(26.9.11 星野 撮影)

2台目のトラックがランプウェイの前に出てきた(26.9.11 星野 撮影)

このトラックも「48BDE110CM」「45HR」、つまり、第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)の所属だ(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」の側の事情なのか、あるいは、こちらのトラックの側の事情なのかは分からないが、ここでだいぶ長く停まっていた(26.9.11 星野 撮影)

ランプウェイを登る2台目のトラック。CBRNすなわち「化学・生物・放射線・核」戦に対応する部隊の車両だ(26.9.11 星野 撮影)

3台目のトラック。こちらもCBRN部隊の車両だ(26.9.11 星野 撮影)

ランプウェイを登る3台目のトラック(26.9.11 星野 撮影)

4台目のトラック。このトラックにはトレーラーが付いていないが、これも「48BDE110CM」「45HR」だ。
右下の方には、スラウチ・ハットをかぶったオーストラリア兵と思しき人物がしゃがんでトラックを撮影しているのが見える(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」に入っていく4台目のトラック(26.9.11 星野 撮影)

5台目のトラック。これも第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)の所属(26.9.11 星野 撮影)

6台目のトラック。このトラックの前面には、「48BDE110CM」の表示は確認できなかったが「HR」の文字はあった。
「危険物対応」を意味しているのではないか。おそらくこのトラックも、CBRN部隊の車両だろう。
なお、トラックの前には、オーストラリア兵とみられる人物がカメラを持って立っている(26.9.11 星野 撮影)

「ようこう」に向かって進む6台目のトラック(26.9.11 星野 撮影)

トラック6台の後には、ハンヴィーが続いた(26.9.11 星野 撮影)


続々とランプウェイを登っていくハンヴィー(26.9.11 星野 撮影)

米軍と自衛隊の合同演習の横を、観光船「マリーン・ルージュ」が通る。ここは観光地、横浜港のど真ん中だ(26.9.11 星野 撮影)

結局、トラック計6台、ハンヴィーも計6台が「ようこう」の中に入っていった(26.9.11 星野 撮影)

米軍車両を積み込んだ後、ランプウェイを折りたたむ「ようこう」(26.9.11 星野 撮影)

米軍のCBRN部隊の車両を積み込んだ自衛隊の「兵站支援艦」「ようこう」。翌日、横浜を出港した(26.9.11 星野 撮影)
9月11日に横浜ノースドックに入港した自衛隊の輸送艦「ようこう」は、その日の午後、事前にふ頭先端部に並べられていた米軍車両を後部のランプウェイから積み込んだ。
「ようこう」が積み込んだのは、8月21日に自動車運搬船リバティ・ニューヨーク(LIBERTY NEWYORK)が横浜ノースドックに運び込んでいた、米陸軍第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)のトラック5台に加えて、9月8日からノースドックのふ頭先端部に並べられていたトラック1台とハンヴィー6台の、合わせて12台の車両だ。
9月11日の積み込みは、「ようこう」の後部のランプウェイを米軍車両が自走して艦内に入っていくというスタイルで行われた。
積み込みそのものは、15時頃に始まって15時28分頃に終わったのだが、15時よりもだいぶ前から、時折雨が強く降る中、「ようこう」の後部ランプウェイ周辺で準備作業は行われていた。
「ようこう」の横浜ノースドック接岸は今回が初めてのことだが、「ようこう」が米軍車両を積み込んだこと自体も、おそらくは初めてのことではないか。
積み込みの際には幹部自衛官とみられる隊員らが横で作業を見守り、また、自衛隊の「撮影班」が作業を熱心に撮影していて、自衛隊幹部の、この積み込み作業への意気込みや高揚感が伝わってきた。
米軍車両を積み込んだ「ようこう」は、北海道に向けて翌日横浜を出港したのだが、それはまた次の記事で紹介する。
なお、9月11日の午後には、広つば帽のスラウチ・ハットをかぶった、オーストラリア軍の兵士とみられる複数の人物も、横浜ノースドックの積み込み作業の現場を視察していたのも確認できた。
なぜオーストラリア軍の兵士がいるのかと言うと、今回行われた「ようこう」への米軍車両の積み込みが、日米豪合同軍事演習「オリエント・シールド26」の一環だったからだろう。
実は別の記事で書くように、輸送艦「ようこう」の動き以外にも、横浜ノースドックでは「オリエント・シールド26」に関わるとみられる活動が行われた。
だが、今回、わざわざ横浜ノースドックで自衛隊の「兵站支援艦」の「ようこう」に米軍車両を積み込む訓練を行ったのは、米軍が有事における部隊展開のRSOI(受け入れ、駐留作戦準備、前方展開、戦力統合))の拠点として位置づけている横浜ノースドックを、米軍だけでなく自衛隊も、米軍と共に米軍の下請け部隊として、兵站活動の拠点として利用することができるようにするためということではないか。
ところで、今回、「オリエント・シールド」演習が横浜ノースドックで行われていることについて、横浜市基地対策課はその情報をHP等でいっさい公表していない。
既に陸上幕僚監部は、8月25日付けで、横浜ノースドックを含む全国各地で「オリエント・シールド26」を実施することを「お知らせ」として発表している。
したがってその連絡は、8月25日付けで防衛省から横浜市にも来ているはずだと考えられるが、なぜそれを市民に知らせないのだろうか。
あるいは、防衛省は横浜ノースドックでの訓練の実施を横浜市には連絡しなかったのだろうか。そうであるならば、それは重大な問題だ。
だが、もしも横浜市が防衛省から提供された情報を敢えて公表せずに握りつぶしたのであれば、その理由は不明だが大きな問題だ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)

陸上総隊司令部の公式X(旧ツイッター)で9月12日付けで掲載された、横浜ノースドックでの「ようこう」への米軍車両積み込みの写真。
陸上総隊司令部公式Xより引用

上の、陸上総隊司令部公式Xに掲載された、1台目のトラックの「ようこう」への搬入の写真。
車両の表示から「48BDE110CM」「45HR」、つまり、第48化学旅団第110CBRN大隊第45CBRN中隊(危険物対応)所属であることが分かる。
陸上総隊司令部公式Xより引用
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